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ナカジマがタトゥーを入れた。
右腕、肩から肘までの大きなタトゥーだ。
ダガーナイフにイーグルが巻きつく素晴しいデザイン。
彫り師はデビル・シン。
バンドをやっていた時に知り合った僕の友達。僕は彼を尊敬してる。最高にかっこいい大人なんだ。シンちゃんは滅茶苦茶かっこいいギターを弾いてたし、バンドを辞めた今は裏原宿のタトゥースタジオを経営している。
タトゥーが完成するまで6時間かかった。僕は後半の3時間じいっと施術を眺めていた。
断続的に鳴り響くタトゥーマシーンのモーター音はある種の酩酊状態をもたらす。
凄まじい集中。何かを引き寄せているんじゃないかと思う。
針を入れているというカンジではない。焼き鏝をあてて、肌が黒く炭になっていくようにしか見えない。黒い肌は血が滲み、瞬く間に真紅になる。それがとても綺麗だった。
彫る者と彫られる者の関係性は圧倒的だ。
それを眺める僕くらい「傍観者」って言葉が似合うやつもいない。
彫り師はその数時間で生命を燃焼しつくしたように見えた。
数時間にもわたって痛みに耐えたナカジマも凄い。
施術が終わった後、ナカジマとふたりで飲んだ。
俺は彼を祝福する。
ようこそ。こちらの世界へ。
この喜びはタトゥーを入れたやつにしかわからない。
僕はタトゥーに思想を見出し、その美しさを賛美する。
やっぱり俺はまともじゃないんだと思う。
でもそれが俺なんだ。
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2008年11月] - &trackback() - 2008年11月17日 12:41:57
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最終更新:2008年11月23日 13:04