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ひとりで過ごした日曜日。
DVDで『クライモリ』と『シューテム・アップ』を観て、その後ローレンス・ブロックの『過去からの弔鐘』を読破した。
小説を描いていない時の時間の使い方は、実はたった三つしかない。
インプット。インプット。インプット。
夜になってレインホースシリーズのアイデアをやった。夜中までかかってスクリプトを完成させた。
孤独な日曜日から小説は生まれる。

翌日。日勤。
ある鬱病の患者と将棋を指すよう言いつかった。
まずいな、と思った。僕はかつて二度ほど統合失調症の患者と将棋を指し、ぼっこぼこに負かしてしまったことがあるのだ。その後、その患者は不穏になった(笑)患者と言えども手加減できない。
対局してみると、患者が目茶苦茶強いことがわかった。長考に次ぐ長考。仕事なんかほったらかして(というか将棋を指すことも慢性期病棟においては重要な仕事なんだけど)対局に没頭すること一時間! 一手違いで詰み。ずっと劣勢だったのだけど、捨て身の攻撃が功を奏した。
大逆転の末に勝利したけれど、もちろん怒られた(笑)
僕は、負けるのが、嫌いだ。
だから基本、勝負事はしない。「負けず嫌い」って言葉はそもそもおかしい。負けるのが好きな人間なんていないんだから。

家に帰ってレインホースの最新作を執筆する。
とりかかるまでは本当に憂鬱だった。嫌だなあ。お酒飲めないなあって。ネタ帳(昨夜夜中までかかって仕上げたスクリプトが書き留めてあるやつ)を制服のポケットに忘れてきたもんだから、憂鬱にさらに拍車がかかった。でも作業することは昨日から決めてたことだった。だからやった。
5時間くらい作業して、20枚ちょっと描いた。短編としては上出来だ。

小説を描いていると、僕はひどくシンプルになる。

うまく言えないんだけど、自分が透明になる。
自意識過剰じゃなきゃ小説なんて描かないと思うんだけど、小説を描いてる時は不思議と自意識を感じることがない。自分が何か媒体みたいなものになって、その中を言葉が流れていくようなカンジ。描いてる時、自分でもなんでこんな言葉やフレーズが思いつくのか全然わかんないもん。普段は極端に語彙の少ない人間なので(笑)
多分変身するんだよね。
そこまで行くには物凄いコンセントレーションが必要なんだ。いまいち、まだその方法がわからない(笑)

執筆した直後だからハイになっていっぱい描いてしまった。
明日は一日作業する。
憂鬱だけど、これが僕の仕事だ。


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最終更新:2010年03月30日 00:19