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the HIATUS『ANOMALY』を聴いた。
本当にいい映画を観た後は口がきけなくなって「ビール飲まない?」くらいしか言えないし、最高の長編小説を読了した後は寡黙になってちびちびビール飲みながら泣くしかないし。ぶっ壊れるくらいホットなライブの後も何も言えなくなってただ飲む。ブランキーのライブの後はいつもそんなカンジだったけど。
この音楽はなんだ?
なんだってこんなに異常な音が鳴ってんだ?
異質で、歪んでいて、信じられないくらい美しい。
細美武士はロックを解体し、再構築した。
90年代誰もがトム・ヨークになろうとした。そんなことをマドンナも言ってた。ポストロックとか別に新しくない。the HIATUSは90年代の王道ハードロックであり、ポストロック的だ。
じゃあなんで細美武士が凄いのかって言ったら、メロディとビートを再発見したからだと思う。
荒涼とした世界。廃墟。そこに差し込む一筋の光。あるいは砂漠に咲く凛とした花。
90年代後期、世紀末には、何もかもが崩れていくような空気があった。空気。あるいは期待のようなものが。アーティストはこぞって暗い音楽を鳴らしたし、雑誌はこぞってそれを評価した。その後ミレニアムのパーティーがあって、ほんの少し賑やかになって、街は静かになった。もう誰も世紀末のことを語らない。
この音楽は90年代後期に対しての、ひとつの落とし前だと思う。
誰も新しい時代の音を鳴らせなかった。
細美武士がついに新しい時代の音を鳴らしたんだ。
死ぬほどかっこいい。
(どれだけ言葉を重ねても細美武士の凄さを文章化できない。俺の言葉はクソみたいだ)
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2010年07月] - &trackback() - 2010年07月02日 23:46:33
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最終更新:2010年07月03日 02:21