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日勤を終えて、くたくたに疲れて帰宅したところに、彼女から電話があった。
「流れ星見にいこう!」
泣いた(笑)

双子座流星群が見えるという夜。
僕は受験勉強を一休みして、彼女と武蔵野の森公園を訪れた。空は曇りがちで、流れ星を見るのに最適とは言い難かったけれど、僕たちが公園に到着した時、不思議なタイミングで雲が晴れた。

公園には夜霧が立ちこめていた。
寒さに弱い彼女は毛布だの膝掛けだのホッカイロだので完全武装していた。
彼女が作ってくれた温かいシチューを食べ、お酒入りの生姜湯を飲んだ。僕と彼女は公園の芝生に寝転がって夜空を眺めた。「のんびり夜空を眺めるなんていついらいだろう?」と僕はぼんやりと考えた。

僕たちの他には孤独に空を見上げる中年の男と、お母さんと子どもふたりという家族がいた。
「星組」彼女が言った。
僕の胸がことんと音を立てた。

流れ星が現れてひゅっと消えた。
それは願い事を三回唱えるなんて不可能な、ほんの一瞬の出来事だった。ナイーブな細い帯を描いて、そいつはしゅっと消えていったんだ。

「煮詰まってるのかなと思って」彼女はさりげない口調で言った。
僕たちはまるでティーンエイジャーみたいに手を繋いだ。


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最終更新:2010年12月17日 01:20