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雨降りの朝。
駅のホームで電車を待っていた。
くるりの『奇跡』を聴きながら。
このままどこか遠くへ行ってしまいたいと思った。
たったひとりで。どこまでも遠くへ。
でも僕はどこにもいけない。どこにもいかない。
電車は随分遅れてた。

 (ああ。いつもの君は振り向いて笑う)
 (ため息混じりの僕を許してね)

会いたいひとがいる。
太陽みたいなひと。
真夏のひまわりみたいなひと。
あのひとが今日も笑っていてくれればいいな、と思う。
こんな雨降りの朝でも。

看護学校にいる時の僕は、気を張っていて、気をつかいまくっていて、時には気のきいたギャグを言ったり、女の子をからかって喜ばせたりもする。頑張って男の子をやっている。
でも僕はとても弱くて、女々しくて、面倒くさい人間だ。
そういう自分を嫌というほどわかってるから、僕は時々、とても疲れてしまう。
こんな雨降りの朝には。

帰り道。同級生と三人で駅まで歩いた。
疲れていたり、落ち込んでいたりしていたのに、くだらないおしゃべりをして、お腹を抱えて笑った。最後は笑顔でバイバイした。
雨は上がっていた。

くるりを聴きながらスーパーマーケットで夕食の買い出しをした。オリーブオイルとトマトとチーズを買った。


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最終更新:2011年06月08日 20:22