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コスモス畑の美しさに心打たれ。
ピノチオの奔放さに我を忘れ。
俺達はまたタンデム自転車で風になった。
「テレフォンナンバーやーやーやーやー!!」
ちょっと狂いながら。
バスケットコートで1on1をやろうということになって運動広場へと。駐輪場で愛車を停めた。
そこで僕らはしいのみおばさんに出会った。
バスケットコートへ向かうちょっとした森の中で。
「しいのみをどうぞ」しいのみおばさんは言った。
突然の登場に僕も彼女も目を丸くする。
「しいのみをどうぞ」しいのみおばさんは繰り返した。
……狂ってるのか??
「……逃げるか」
「……もう少し様子を見ようよ」
僕と恋人は目で語り合う。
しいのみおばさんは手のひらを差し出す。しいのみおばさんの手のひらにはしいのみ。
「どんぐりに似ているけどお帽子が違うのよ」
おぼうし。
確かにどんぐりとしいのみは違って見えた。どんぐりの帽子がニットキャップならしいのみの帽子はチューリップ帽みたいなカンジだ。ツバがくりんと外側に巻いたカンジなのだ。
「しいのみはねえ、食べれるの」しいのみおばさんは言う。
「はあ」僕は感心する。「どうやって食べるんですか??」
「煎って食べるの。栗みたいに」
煎って食べるの。栗みたいに。
「この公園は食べられるものが結構あるのよ」
「じゃあこの公園で生きていけますねえ」
「今日はもうないわね」僕の言葉を無視してしいのみおばさんは言った。
しいのみおばさんからしいのみをひとつもらって別れた。
なんだったんだ!? あのおばさん。
その後僕は無人島のことを考えた。いつか無人島の小説を描きたいな。しいのみみたいなディテールって、最高だ。
しいのみおばさんでてきちゃったりして。
「おぼうしがちがうの!!」
とかゆって。


カテゴリ: [日記] - &trackback() - 2006年10月10日 23:31:59

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最終更新:2006年11月15日 11:19