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雪の詩をふたつ。
『終の雪』は今日降った雪。
『雪の花束』はもう10年以上前に降った雪。
あの頃も僕は片思いをしていてメールだけが僕と彼女とを繋ぐ唯一の手段だった。
今も僕は片思いをしていてLINEだけがふたりを繋ぐツールだった。
言葉は雪のよう。
いつ消えてしまってもおかしくない、本当に頼りないもので僕たちは辛うじて繋がっていた。
黙り込んでしまうのが怖かった。
だから僕は忙しくあなたに話しかけたよ。
本当に頼りない言葉で。

学校に行けばあなたに会える。
その想いだけが僕を支えた。
昼休みの公園であなたを見つけた。
放課後の公園であなたに会った。
あなたに出会えて幸福だった。

本当に酷い時に僕はあなたと出会った。
鬱病になって。顎を骨折する大けがをして。
あなたはとても眩しかった。
水の底から太陽を見上げているかのようだった。

あなたは大切なひと。
僕を救ってくれたひと。
あなたが卒業してしまったら僕はどうすればいいんだろう?

卒業しないで。
そんな馬鹿みたいなことを思う。
隣にいて。
恋人じゃなくていいから。
くだらない僕の言葉に笑ってみせて。
あなたの笑顔が僕を照らしてくれたんだ。

会えばまた苦しくなるのはわかっていた。
それでも会いたくてしかたなかった。
憑き物が落ちたみたいにあなたはサラサラと笑いましたね。
舞い降りる雪の中で。
これが最後になるかもしれないって思ったけれど。想いを伝えることができなかった。
この想いはどこにも行かない。
この胸に留まり続ける。
ひどく苦しい。
終の雪。
せめてこの想いを伝えたい。
あなたに会えて良かった。




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最終更新:2013年02月19日 20:34