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季節は桜の頃を過ぎて。
例年に比べて異常に早く咲き始めた桜は、例年に比べて異常に早く散ってしまった。
街を歩くと、真新しいスーツを着た若いこたちが散見された。彼らが街の空気を入れ換えていく。新しいスーツ。新しい制服。新しい革靴。新しい笑顔。新しくて柔らかい希望(そんなものあんのかよ?と思うけど。少なくとも彼らは希望を持っているように見えた)。彼らが季節を更新するんだ。
オールドスクールなビデオゲームみたいにスクロールバーが背後から迫ってくるのを感じる。そいつはスティーブン・キングが描く芝刈り機みたいに、何もかもを引き裂いてしまうんだ。
どうか彼らの危うげな希望がこの季節に飲み込まれてしまいませんように。
僕はというと。
ケーススタディ(卒業論文)を秒殺して春休みの宿題を終えた。原稿用紙15枚強を3時間くらいで書いた。文章書く時の集中力が蘇ってきた。
去年の春と比べて体調がすこぶる良い。
春休み前は馬鹿みたいに眠くて眠くてしかたなかったんだけど、あれは完全に薬のせい。調べたらベンザリンの半減期25~27時間とかで。そりゃ眠くもなるわっていう。睡眠薬と抗不安薬やめたら体が軽い軽い。今は抗鬱剤を半量飲んでるだけだけど、なんの問題もない。大丈夫。
春休みは学費を払う為に病棟に戻って働いた。
去年の夏休みも冬休みも調子が悪くて働けなかったから、働けることが嬉しかった。看護学校2年間通って少しずつ看護のこともわかるようになったし、日勤楽しかった。
ただまあ、悩みもある。就職。
科長と面談して「俺はおまえをとらないよ」って言われて。科長から求められていないっていうのは薄々気づいてたんだけど、実際に言葉にされるとつらかった。嘘でもいいから一言「帰ってこい」って言ってくれればよかったのに。先輩たちも「都立病院行きなよ!」ってやーやー言うし。ああもう俺誰にも必要とされてないんだなあと思っていじけた笑
奨学金借りてるし就職活動したくないし普通にこの病院に戻ると思ってたんだけど。尊敬する先輩たちと一緒に働きたかっただけなんだけど。なんか、都立行こうかなって思い始めた。お金なんてどうとでもなると思うし。しがらみかのないところで一から看護師としてのキャリアをスタートさせるのもいいかなあなんて思った。
まだ答えは出てないけど、とりあえず5月の都立職員採用試験は受けてみようかな。選択肢を残しておくのは悪いことじゃない。
僕はこの春、看護学校3年生になる。
あと一年。一年後はどこで何をしてるのかな。
学校が始まればまた病むだろうけど。今の気分は悪くない。
今の気分はヴィンセント・ギャロの『バッファロー’66』みたいなカンジ。
「死ぬのはやめた。素敵な女の子に出会ったんだ」
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2013年04月] - &trackback() - 2013年04月05日 20:31:59
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最終更新:2013年04月05日 21:14