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2週間ぶりに学校へ行った。
国試前最後の登校日。冷え込んだ2月の木曜日だった。
クラスメイトと拳をこつんと合わせてあいさつをした。
こつん。こつん。こつん。
ひとり。ひとり。またひとり。
なんとなく。自然発生的に。僕たちは拳を合わせていた。
拳を通して彼女たちの心細さや頼りない気持ちが伝わってきたような気がした。
怖い。怖い。怖い。
助けて。助けて。助けて。
あのこがあんな顔するの見たことねえよ。
「大丈夫だよ。誰が勉強教えたと思ってんだよ?」
思わず僕はそう言っていた。大丈夫なんて言ってはいけないのにね。
俺がアメリカ人なら迷わずハグしてただろうな。
緊張していて。不安で。いっぱいいっぱいで。
「終わったら飲みいくぞ」そう言って僕は彼女の肩をぽんと叩いた。
僕にできることはそれだけだった。
ここからはひとりだ。
俺たちは戦場に旅立つ兵士みたいだと思った。
拳を打ち鳴らすあいさつは、僕たちにとても似合ってると思った。


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最終更新:2014年02月13日 20:14