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卒業旅行でタイに行ってきた。
トランジットで広州に一泊し、10日弱でバンコク・チェンマイ・プーケットを回った。
旅行記一冊書けそう。
トラブルもあったし、調子を崩したりパニック発作を起こしたりもした。スピリチュアルな体験もした。
詳しい話は改めてまとめて書くとして。
タイに行って良かったと思ったのは、日本で失ったセルフコントロールを取り戻したこと。
看護学校は本当にハードで僕は2年生の時に鬱病と診断された。あの1年間は苦しかったし思うように体や頭を動かすことができななかった。今も完治したわけではないけれど。異国でひとりになった時。英語でコミュニケーションをする時。僕は自分のことをきちんとコントロールすることができた。抑圧や歪みが無い自分でいることができた。
何より自分に再び興味を抱くことができたのが良かった。本当にひさしぶりに自分をフォーカスすることができたんだ。こいつ面白いな。こいつ凄いなって。自分は病気持ちの厄介な人間でしかなかったの。ままならないネガティブなものだった。それがタイに来て、ポジティブなものに変わった。簡単に言うとメチャクチャ元気になったんだよね。そして自在に自分を操ることができた。タイの気候がそうさせたのかもしれないし、タイ人の適当さがマッチしたのかもしれない。日本を遠く離れたことが要因かもしれない。英語を話す自分に自信が持てたからかもしれない。でも本当のところはわからない。
スピリチュアルな体験のことも少しだけ書いておく。
プーケットのラチャヤイ島でダイビングをした。
パニック発作を起こすんじゃないかって怖くてしかたなかったんだけど。
水の底から太陽を見上げた。
そこにあったのはラース・フォン・トリアーの世界だった。
水はどこまでも透き通り、太陽の光はいくつもの線になって水底に降り注いでいた。レギュレーターから立ち上る無数の気泡。それが昇って。昇って。昇っていく先に見つけた太陽。
それはあのこだった。
この景色を知ってると僕は思った。
鬱病で苦しんでいる時、あのこに出会った。あのこは眩しかった。水の底から太陽を見上げてるようだと思った。あのこは遠く眩しく、僕は水の底でもがき苦しんでいた。
あの時の心象風景が完璧に再現されたの。
内的世界が反転して、一瞬のうちに外部になるような。僕は自分の内的世界を泳いでいた。
僕はこんな美しい世界に生きていたんだと思った。鬱病で死にたいくらい苦しかったけど、病んでいた僕の内的世界はこんなにも美しかった。こんな美しい海の底に僕はいたんだなと思った。
地獄の鬱病の世界とプーケットの海が奇跡的にコネクトした。
プーケットの海で。ダイビングして。僕は見つけたよ。自分を。あのこを。あの病んだ心象風景を。見つけたのは自分自身だったし、文学だった。
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2014年03月?] - &trackback() - 2014年03月06日 23:16:42
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最終更新:2014年03月06日 23:17