事情聴取

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<p> </p> <p><strong><font color="#008800">       蟲</font>:2007/10/15(月) 22:59:41<br /></strong></p> <p align="right">.   </p> <p>   その電話が掛かってきたのは、そろそろお昼かという午前11時30分頃。<br />    俺の運命を左右する一本の電話が、職場に掛かってきた。<br />    受話器を取ったのは俺だった。<br /><br />    俺「はいもしもし、(株)○○でございます。」<br /><br />    ?「もしもし・・・そちらに蟲さんはおられますでしょうか?」<br /><br />    俺「あ、はい、私が蟲ですが。」<br /><br />    ?「ええと、私、徳島県警 生活安全課の者です。」<br /><br />    俺「!?!?」<br /><br /><br />    不穏な空気を察知して、子機を持ったまま、素早く別室に移動する俺。<br /><br /><br />    俺「ええと・・・どういったご用件でしょうか?」<br /><br />    警「蟲さんのインターネット上の書き込みがですね、法律に抵触する可能性がありまして。」<br /><br />    俺「!!!!」<br /><br /><br />    ちょっ・・・これは夢か? いや、夢じゃねぇ。<br />    のん気に仕事してたけど、日常から一転して地獄!!<br />    落ち着け・・・落ち着いて考えろ・・・何かマズい書き込みしたっけ?<br />    先日鴨スタをスコスコに扱き下ろしたけど、まさか営業妨害で訴えられたのか!?<br />    ぬぅぅ・・・やっぱ実名で批判したのはヤバかったか!!(汗)<br />    どうする? このまましらばっくれるか?<br />    いやいや! 相手は俺の本名どころか、職場まで調べ上げてんだぞ!<br />    恐るべし徳島県警サイバー犯罪対策室!!<br />    くっ・・・このままバッくれても無駄だな。<br />    しかしあっさり認めるのもいかがなものか。<br />    とりあえず相手の出方を窺いつつ、そこから対策を講じるしかねぇ!<br />    とにかく落ち着け、気持ちを落ち着かせるのだ・・・!!(この間コンマ2秒)</p> <dl><dd>俺「ええと・・・私の書き込みの何がマズかったのでしょうか?」<br /><br /> 警「それがその、蟲さんの書き込みには、隠語が多用されておりましてねぇ。」<br /><br /> 俺「隠語? 具体的にどんな?」<br /><br /> 警「まぁ有り体に言えば、エロい表現ですね。 これが青少年の育成に、悪影響を及ぼすと判断されました。」<br /><br /><br /> ぐっはぁぁあああ!! 身に覚えがありまくり!!<br /> 確かに「ただいマ○コ」とか「オ○ッて寝ます」とか、挨拶代わりに使ってた!(汗)<br /> それどころかカー○ックスの良さを力説したり、ベッド○ナニーを紹介したり・・・<br /> ぐぁぁ、これは言い逃れできねぇ! つーか むっちゃ恥ずい!!<br /> あぁ、何で俺はあんなバカな書き込みを続けてきたのだろう?<br /> もう嫌だっ・・・! もう二度と書き込み致しません! だから神様、どうか許して!!!<br /><br /> 気がつけば子機を持つ俺の手は小刻みに震えている。<br /> 首筋から脇にかけて、変な汗でグッショリ。<br /> おまけに足はガクガクして、もはや立っているのもやっとという状況。<br /><br /><br /> 俺「あ・・わ・・・私は一体どうなるのでしょう? 逮捕されるのですか?」<br /><br /> 警「さぁ・・・今の段階では申し上げられません。 つきましては、事情聴取を行いたいと思います。」<br /><br /> 俺「は・・はい・・・。」<br /><br /> 警「明日夕方6時に、鴨島のお好み焼き屋で、蟲さんの言い分をお聞きします。 必ず来て下さい。」<br /><br /> 俺「わ・・分かりました・・・。」<br /><br /> 警「そこで蟲さんを取り調べします。」<br /><br /><br /> もうダメだ。 終わった。 俺の人生終わった。<br /> 結婚どころじゃねぇよ。 前科一犯だよ。<br /> あんな掲示板の書き込みごときで、俺の人生終わっちまったよ・・・。<br /> 俺の頭に、親父やオカンや妹の顔が浮かんでは消える。<br /> おとん、オカン、ごめんな。 こんな息子を許してくれ。<br /> 妹よ、もうお前と連れスロはできそうにない。<br /> あっけない人生だったな。 後悔ばかりの人生だったよ・・・。<br /><br /> もはや涙目。 机にもたれかかり、ぐったりと肩を落とす。<br /> 喉が渇いてカラカラだ。 それでも必死に言葉をしぼり出す。<br /><br /></dd> <dd>俺「ぁ・・あの、・・・やはり会社には報告するべきですか?」<br /><br /> 警「さぁ、それは蟲さんの判断にお任せします。 ただ、早苗さんには報告するべきですね。」<br /><br /><br /> ・・・・。<br /><br /><br /> ・・・・・・・。<br /><br /><br /> ・・・・・・・・・『早苗さん』??<br /><br /><br /><br /> 俺「ええと、何故早苗さんの名前までご存知なのですか? そこまで調べられたのですか?」<br /><br /><br /> 警「プックク・・・。」<br /><br /><br /> 俺「え?」<br /><br /><br /> 警「まだ分からんの?w」<br /><br /><br /> 俺「えっ? えっ??(汗)」<br /><br /><br /> 警「俺だよ、オレオレ!w 奈留だよ!!w」<br /><br /><br /> 俺「う・・うわっ・・・ゔわ゙ぁ゙ぁ゙ぁぁああ゙ああぁあああっっっ!!!!!!」<br /><br /><br /><br /> 俺の絶叫が社内に響き渡ったのは言うまでもない。<br /> かくして俺は悪夢から解放され、明日お好み焼きを食う約束をさせられた。<br /><br /><br /> もう・・・何なんあの人 orz マジで何なん orz<br /> ほんとシャレになってねーよ。 俺涙出たよ。<br /> よく芸能人がドッキリに掛かって泣いたりするけど、俺も本気で泣いたよ。<br /> マジ意味分かんねーよ。 冗談の範疇超えてるだろアレ!<br /> ネタバレの瞬間、ホント床に崩れ落ちたもん俺。<br /> マジひっでーよ。 何で突然あんなドッキリを orz<br /><br /> つかまぁ、最後まで騙されてた俺も俺だが(恥)<br /> だってさー、奈留さん、営業トーク用の声で、トーンも落として、めっちゃリアルだったんだよ?<br /> しかもさ、普通職場の電話に掛けてくるか?<br /> 何だよアレ、子どもの心を持ったままのオッサンじゃねーか。<br /><br /> ちっくしょぉぉぉおおおおお奈留と市民めが!!!<br /> ぜってー明日会ったら、カリアゲの青い部分スリスリしてやっからな!!!<br /> 覚えてけつかれっ! どぼれがぁぁあああああああっっっ!!!!</dd> </dl><dl><dd> <div align="right">.</div> </dd> </dl><dl><dd> <div align="right">.</div> </dd> </dl><dl><dd> <div align="right">.</div> </dd> </dl><dl><dd> <hr /><br /></dd> </dl>
<p> </p> <dl> <dd> <hr /></dd> </dl>

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