インセプションデッキとは、プロジェクトの全体像(目的、背景、優先順位、方向性等)を端的に伝えるためのドキュメントです。インセプションデッキについては、
アジャイルサムライの著者Jonathan Rasmusson氏のブログ「The Agile Inception Deck」にて紹介されています。
インセプションデッキは、アジャイルプロジェクトにおける「プロジェクト憲章」に近いものといえます。
PMBOKにおけるプロジェクト憲章(Project Charter)は、プロジェクトに関する基本的な取り決めを記述する正式文書です。具体的には、以下のような内容を記述します。この段階ではプロジェクトマネージャが決まっていないため、より上級の管理者によって作成されます。
プロジェクト概要(目標、成果物)
プロジェクトの背景(背景となるビジネスニーズ)
プロジェクトの目的と妥当性( 投資効果)
プロジェクト要求事項(ステークホルダーの要求事項)
プロジェクト環境( 前提条件、制約条件、関連部門 )
プロジェクト・スケジュール(暫定マイルストーン、完了期限)
プロジェクト資源(体制、予算)
プロジェクトマネジメント基本方針
プロジェクトを始める前にこれだけのことを明確化しておかないと、いい加減にプロジェクトが立ち上がり、そのままプロジェクトが進んでしまう危険性があります。
大規模プロジェクトであればプロジェクト憲章の作成に十分な時間を割り当てることができますが、小中規模のプロジェクトでは、プロジェクト憲章の作成に時間を取れない可能性があります。また、提案書、企画書、RFPなどが同じ役割を果たすこともあります。
インセプションデッキは、アジャイル開発のツールとして紹介されていますが、プロジェクトの種類に関わらず利用することができます。インセプションデッキの内容を検討するだけで、認識のずれを減らすことができ、円滑にプロジェクトを立ち上げることができます。作成した後も、定期的に更新をして、見える場所に張り出しておくことで、プロジェクトの方向性を正確に共有することができます。
らしい。
最終更新:2013年02月17日 22:51