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概要

椎名林檎の1stアルバムがリリースされた。
週間オリコンチャートで最高2位。累計143万枚以上を売り上げるヒットアルバムである。
また2008年11月25日には、アナログ盤もリリースされている。

アルバムの概要


先行シングル「ここでキスして。」がスマッシュヒットを記録。その中で本作は発売、またその煽りを受ける形で同アルバムはロングヒット、遂にはミリオンを記録するに至っている。
アルバムには、シングルからは「幸福論」の悦楽編(シングル盤とは異なるレコーディングによるアルバムバージョン)、「歌舞伎町の女王」、「ここでキスして。」の3曲が収録されている。
なお、本作には「幸福論」のB面である「すべりだい」、再発版に収録された「時が暴走する」、「歌舞伎町の女王」収録のカバー曲「アンコンディショナル・ラブ」、先行シングル「ここでキスして。」のB面「眩暈」「リモートコントローラー」およびこのアルバムの発売前にライブで披露され、製作時期などが同時期又はかなり前とされている「17 〜seventeen〜」、広末涼子提供の「プライベイト」、ともさかりえ提供の「カプチーノ」「少女ロボット」などは未収録となっている。
本作の全収録曲は、椎名がデビュー前に書き貯めていた曲によって構成されている。また、三枚目のアルバム『加爾基 精液 栗ノ花』収録曲「葬列」も当初は本作に収録する予定であったが、ある理由により収録が見送られている。詳しくは『加爾基 精液 栗ノ花』の「葬列」の解説部分を参照。翌年3月に発売された二枚目のアルバム『勝訴ストリップ』の録音・編集作業はこの年の夏にすでに終えていた模様。
アルバムタイトルは当初「少女モラトリアム」と付けていたが、その時のデザイナーが持ってきたジャケットのコンテが裁判所で判決が出た様子で、それを椎名が見て感激し「無罪モラトリアム」になったという。ちなみにタイトルの略称は"無罪"と"モラトリアム"のあたまからそれぞれをとり、MMとされる。
椎名曰く、今作は「十代のあたしの全てが詰まっている」との事。


収録曲


  • 正しい街
デビュー直前、福岡で交際していた当時の彼氏に、デビューする為上京する事になり別れを告げた時のやりとりと心情を綴った曲。歌詞にも福岡にある「百道浜」「室見川」が登場する。椎名はこの曲を必ずアルバムの1曲目に収録すると決めていた。
なお、この曲はソロ時代の全ての全国ツアーで演奏されている。
  • 歌舞伎町の女王
2枚目のシングル。サントリー「ザ・カクテルバー ミモザ クラッカー篇」CMソング。
この曲は上京した時渋谷周辺を歩いていた際に、SMクラブのスカウトマンにスカウトされたときに思いついた曲。
  • 丸の内サディスティック
一部、過激な歌詞が当て字に置き換えられている。ソロ時代の他、東京事変結成後のライブでもよく歌われる。
この曲のデモはデビュー前にイギリスに留学していた際にシーケンサーの打ち込みで当時の歌詞は英語でデモが作られ、その際のタイトルは「A New Way To Fly」だった。アルバムに収録の際、歌詞を語感の良い日本語に変えている。また、歌詞中の「ベンジー」は当初「浅井さん」だったが、それではストレート過ぎるという事で「ベンジー」に変更された。(「ベンジー」は「BLANKEY JET CITY」のボーカルの浅井健一の愛称)
曲のタイトルのとおり、当時の営団地下鉄(現在の東京メトロ)丸の内線がモチーフとなっており、主要駅が歌詞中に登場する。
また歌詞中には楽器類の名称も数多く登場する。「リッケン620」ことリッケンバッカー620は後にシングル「ギブス」のPVで使用されているギターである。また「グレッチ」は前述の浅井健一が愛用するアメリカの楽器メーカーのギター、「マーシャル」はギターアンプで有名なイギリスの楽器メーカーである。「ラット」はProco社製コンパクトエフェクターの名称と思われる。
10周年記念ライブ「椎名林檎 (生)林檎博'08 〜10周年記念祭〜」では、歌詞の大部分を英語に改めリアレンジされた「EXPO Ver.」がエンドロールとして流れた。このバージョンはライブDVDには未収録となったが、後にアルバム『三文ゴシップ』に収録された。
  • 幸福論(悦楽編)
サントリー「ザ・カクテルバー シェーカー篇」CMソング。
デビューシングル「幸福論」のアルバムバージョン。シングルバージョンとは大きくアレンジが異なり、ディストーションギター、拡声器を通した歌声、そしてパンキッシュなビートなどにより、激しいサウンドになっている。ライブでも悦楽編を披露することが多く、その際も拡声器を使って歌う。
なお、シングルバージョンは長らくアルバム作品としてまとめられていなかったが、デビュー10周年企画の第3弾として2008年11月25日に発売された『MoRA』の『無罪モラトリアム』にボーナス・トラックとして収録された。iTunes Storeなどの音楽配信でも入手可能。
  • 茜さす 帰路照らされど・・・
サントリー「ザ・カクテルバー オレンジ絞り篇」CMソング。
この曲はデビュー前のデモテープにある時のタイトルは「HEADPHONE」だった。
  • シドと白昼夢
この曲は、今作のほかにシングル「真夜中は純潔」のカップリング曲としても服部隆之編曲によるラテンアレンジで収録されている。本作ではバンド編成のサウンドになっている。
  • 積木遊び
椎名曰く「箸休め的なお遊び曲」。この曲で使用されている椎名演奏による「なんちゃって御琴」とはシンセによる琴の音色を使用したもの。ちなみに椎名は三枚目のアルバムでは本物の琴を弾いている。PVも制作され、おまけ映像として性的ヒーリング〜其ノ壱〜に収録されている。
なお、この曲には決められた振り付けがあり、PVやライブでも披露している。この振り付けは、同アルバムのバンドスコアに掲載されている。
  • ここでキスして。
3枚目のシングル。当時自身最高の30万枚以上を売り上げた。同曲でテレビ朝日系ミュージックステーションに初登場。
後に堂本剛などさまざまなミュージシャンがカヴァーすることとなる。椎名の代表曲ともいえる楽曲となった。
  • 同じ夜
アコギとヴァイオリンというシンプルな編成の曲。3枚組シングル集「絶頂集」には、この曲のライブ音源が「Jェチ~ッじo™ウ」として収録されている。
  • 警告
サントリー「ザ・カクテルバー スパークリングキャンペーン篇」CMソング。
昔交際していた彼氏の不満を綴った曲。シングルが売れ椎名の知名度が上がったとき、その時の彼氏が電話してきてなにを思ったか「俺が悪かった」と今さらながら謝ってきたので憤慨したと、その事から製作に至っている。
  • モルヒネ
ライブではファーストツアー『先攻エクスタシー』のみ披露された。

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1999年 CD 椎名林檎
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最終更新:2010年11月21日 05:12