皮肉骨髄

夢が輝きに満ちるって
叶えたい望みなんて見つからないのに
ただ此処に居ることでさえ
君には届かない願いというのに


映るものが空想ばかりで
未来なんてはっきりと見えていない
ただ此処にいたいと思うことさえ
君には届かない声だというのに


数えきれない言葉を抱きしめて
伝えられるものは何だろう?
言葉にできない痛みが生み出す時を
消えてほしくない 消えたくない


消えゆくことで満たされる愛を
君は叶えているのでしょう?
陽だまりの熱をそっと散らすように


平等に広げた愛なんて私はいらない
ただ生きていられる時間が欲しい
壊れる記憶を埋めてくれるのは
此処にはいない君じゃない


(いつしか誰かがこう言った
“神”は此処にはいない って
何もしてくれないのなら 神も死んでいる って)


君が此処にいることを罪だと言うのなら
私がその罪を償うことはできないの?
ただ此処に居たいと望むことさえ
君は許してくれないの?

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傷が癒えなくてもいい
刻んだだけの時間にいても
暖かさを感じることができる
君がいた日々を想えるのなら


(いつしか誰かがこう言った
“君”は此処にはいない って
何もしてくれないのなら 君も死んでいる って)


君が此処にいることを罪だと言うのなら
私がその罪を償うことはできないの?
ただ此処に居たいと望むことさえ
君にはもう許されないの?


それこそ、死者でも誰でもいい
君の言葉を届けてよ
神になってもかまわない
だから私に微笑んでよ


君の罪が償えたら
いつしか神になるのかな?
それでも私は待っていた
この陽だまりから零れるまでは

最終更新:2014年06月08日 05:22