(草稿)

【目的】
適用範囲の広い流動性の定義。

物理学や経済学における流動性の定義はあるが、
いずれも適用範囲が狭く、汎用性に乏しい。

しかし、集合を用いた流動性を定義すれば、
流動性の適用範囲が広がる。

集合の要素を水分子と見なせば、
水の流動性を定義(測定)できるし、
集合の要素を人間と見なせば、
コミュニティの流動性を定義(測定)できる。



【基本関数】
t … 時刻(整数)
S … 系S(系)
n(x) … 集合xの要素数(整数)
S(t) … 時刻tの系S(集合)
fluid1(S, t) … 時分[t, t+1]における系Sの流動性(実数)
fluid2(S, a, b) … 時分[a, b]における系Sの流動性(実数)

fluid1(S, t) = (n(S(t){\cup}S(t+1)) - n(S(t){\cap}S(t+1))) ^ 2 / n(S(t){\cup}S(t+1))
fluid2(S, a, b) = (1/(b-a))\sum_{t=a}^{b-1}fluid1(S, t)



【漸化式による算出】
out3(x) … 集合xからランダムに3つの要素を除いた集合(集合)
in3(x) … 集合xにランダムに3つの要素を加えた集合、ただしin3(x)∩x = x(集合)

全てのtについて、

n(S(t)) = 6
out3(in3(S(t))) = S(t+1)

が成り立つS(t)が存在するとする。
このとき、

n(S(t){\cup}S(t+1))の期待値は6 + 2
n(S(t){\cup}S(t+1)) - n(S(t){\cap}S(t+1))の期待値は2であるから、
全てのtについてfluid1(S, t)の期待値は4/8 = 0.5
最終更新:2015年04月29日 16:24