大槻「UFOは実在しまぁす!」
韮澤「それは科学的に実証されてはいません」
大槻「科学的な秩序が全てなのでしょうか」
韮澤「真実はいつもひとつ!」
大槻「真実はひとつではありません」
韮澤「真実がひとつかどうか、という話になりましたね」
大槻「(覚醒)ええ、しかし私はあなたの説も認めます。なぜなら『真実はひとつ』という真実も数ある真実のうちのひとつだからです」
韮澤「私はあなたの態度を認めません。矛盾する説をどちらも認めるのは無責任ではありませんか」
大槻「説を択一すべきか否か、という話になりましたね」
韮澤「(覚醒)いえ、違います。おそらく人間にはもともと択一する原理と認容する原理の二つが備わっており、いまは私とあなたとにそれぞれの原理が分離している状態に過ぎないでしょう」
大槻「我々はなぜ対立しているのですか。対立のない話し合いは出来ないのですか」
韮澤「分かりません。どこからか対立が伝染し来たのだと思います」
大槻「話がややこしくなって来ました。休憩しましょう」
休憩
大槻「私は翻って、UFOが存在しない気がしてきました」
韮澤「それは奇遇だ。私はフリオ・コルタサルを読んで、UFOも真実のひとつだと思えてきました」
大槻「UFOは存在しません!」
韮澤「UFOは存在しまぁす!」
最終更新:2015年05月09日 14:45