目次 ↑
メインポリシー
データが主、ハードウェアが従
-
データは、一度失ったら二度と戻らない貴重な情報であると心得る
-
ハードウェアは、必ずいつか故障して使えなくなるときが来ると覚悟する
-
たとえハードウェアの代替品を用意できても、データにアクセスできなければたちどころに日常業務がストップすることを理解する
サブポリシー群
1. トラブルからの復旧を容易にする
-
代替品が容易に入手可能なコモディティ化したハードウェアデバイスのみを使用する
-
不意に発生するシステムトラブルに対して、直ちに他の仕事を何もかも放り出してシステム復旧作業に専念できるなどという非現実的なことを前提にしない
-
理想的には、システムそのものを冗長化しておいて、システムトラブルがあっても日常業務に全く影響が出ないようにしておく
-
少なくとも、システム設定情報をいつでもどこからでも入手できるようにし、代替システムを迅速に構築できるようにしておく(つまりこのサイト)
2. バックアップは自動化する
-
手動バックアップが確実に定期的に実施されるなどという非現実的なことを前提にしない
3. 重要なデータは三重化する
-
トラブル時のデータ復旧作業における人為的ミスによってバックアップデータを破損する危険があるので、バックアップデータ自体も二重化する(元データとあわせると三重化)
-
自動バックアップシステムの不具合のせいで復元不能に陥るリスクがあるので、低頻度での手動バックアップを併用することも検討する
-
単なるミラーリングは、人為的ミスにそなえたバックアップにはならないことを心得る
4. オープンソースもしくはフリーのソフトを使用する
-
プロプライエタリなソフトを使うと、開発元や販売元の破産や買収などによって必要なものが突如入手不能になってしまう可能性があることを理解する
-
プロプライエタリなソフトに依存したデータ形式を使うと、他のソフトに乗り換えたくてもデータを変換できない可能性があることを理解する
5. 個人データを記録媒体に記録するときは漏れなく暗号化する
-
たとえ媒体を物理的に破壊したとしても、その微細な断片からデータを復元する安価な手段が将来実現するかもしれないと想定する
-
媒体の例: ハードディスク、フラッシュメモリ、メモリカード、CD/DVD-ROM/RAM/RW
-
ディスク完全消去ユーティリティの類は、ディスクが故障してからでは使えないことを理解する
-
知らない間にシステムが個人データの一時コピーをどこかに平文で書き込んでいる可能性にも留意する
-
暗号化の鍵やパスワードは「SPOF」であることを理解し、その管理に細心の注意を払う
-
処理能力の高い計算機があれば暗号は必ず破られることを理解し、他の手段と併用する
6. 保全が必要なデータとそうでないデータとを区別する
-
ビジネスコミュニケーションおよび私信のメールはすべて保全の対象とする
-
自分が入力したデータはすべて保全の対象とする
-
いつでも再入手可能なデータは保全の対象としない
-
例: フリーソフトのダウンロードファイル
-
ただし入手先URLなどのポインタや入手方法・設定方法のメモなどは保全の対象とする(つまりこのサイト)
最終更新:2012年01月15日 11:33