
常陽新聞社 未分類 2008-04-17www.kyodoshi.com/news/84/
筑 波大学発ベンチャーのサイバーダイン(つくば市吾妻)は16日、同市苅間のつくばエクスプレス(TX)研究学園駅前に、医療・介護用自立支援ロボットスー ツ(HAL)の量産工場となる「サイバーダインつくば研究開発センター」を着工した。10月の工場稼動から年間500体の生産を目指し、医療機関や介護施 設などへのリースを開始する。
同社は筑波大学大学院システム情報工学研究科の山海嘉之教授(49)が2004年に設立。山海教授は1992年から人と機械、情報系を複合した人支 援サイバニクス技術によるロボットスーツの研究に取り組んできた。これまで50体以上を試作し、量産化に向けた下半身型と全身型のHALを開発した。
HALは人間の筋肉が発する微弱電流をセンサーが感知し、筋肉が動き出す直前にスーツを作動させる。身体機能の拡張や増幅が可能だ。医療・福祉や介護分野のほか、工場での重作業支援や災害現場でのレスキュー支援など幅広い分野での使途が見込まれている。
同社は昨年2月に大和ハウス工業(大阪市)と住宅や医療・介護、スポーツ施設でのHALの活用について業務提携。センターはHALの国際的な研究開発と生産拠点で、人支援ロボットの量産工場としては世界初となる。
センターの建設地はTX沿線開発区域の土地区画整理事業地内にある。約6300平方メートルの民有地を20年間の定期借地方式にする。施設は3階建て延べ床面積約5300平方メートル。約14億円の総工費をかけ、9月に完成の予定だ。
HALのレンタル料は下半身型で施設向けが月額約17万円、個人向けが約7万円の予定だ。山海教授は「本格的な事業展開に向けて、次のチャレンジフィールドに取り組んでいきたい」と語った。
今後は年間2000体の生産体制を目指し、つくば市周辺にも工場の建設を計画。さらに昨年8月にオランダ・アムステルダムに設立した現地法人サイバーダインEUの欧州各国への拡大を目指す。
センターの北側には大和ハウス工業が建設を進める大型ショッピングセンター(SC)の「つくばSC」が今秋にオープン予定。サイバーダイン・スタジオとしてSCのテナントに入居し、HALの最新技術や次世代型ロボット技術を紹介する。
写真=つくば研究開発センターの完成予想図