
http://www.horse-friends.org/index.html

■事 務 局 |
大阪府大阪市大正区三軒家西1-24-7
TEL:0120-372-403(みんなにホース) FAX:0120-403-372 |
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■東日本支局 |
東京都大田区仲六郷3-11-6 登校拒否文化医学研究所内 |
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■西日本支局 |
熊本県阿蘇市湯浦1674-18 夢★大地グリーンバレー内 |
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■学術研究部門 |
東京大学大学院農学生命科学研究科
獣医学専攻比較病態生理学教室
(メンタル/フィジカルケア・獣医学・セラピー馬学・飼料学) |
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■ホースセラピスト
養成部門 |
心理学・乗馬生理学・セラピー馬学
獣医学・コミュニケーション学習 |
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お問合せは、 info@horse-friends.org

http://www.sankei.co.jp/chiho/osaka/070527/osk070527000.htm
より
ホースセラピー専用牧場 京阪枚方市駅近くにオープン
乗馬や馬の世話を通じて心身の癒しを得る「ホースセラピー」専用の国内初の牧場が、枚方市新町の京阪枚方市駅近くに26日、オープンした。馬と触れ合うことで不登校や引きこもりの改善を狙った牧場で、関係者の期待が集まっている。
ホースセラピーは、ドイツでは健康保険が適用されるなど治療効果が認められ、国内でも一部で身体障害者のリハビリに利用されている。大きな体の馬に乗るこ とで自信回復につながり、ストレスや孤独感を軽減するほか、乗馬の振動が脳や筋肉を刺激し、腹筋や背筋などを強化する効果があるという。
運営するのは、医師や臨床心理士、調教師らでつくるNPO法人「ホース・フレンズ事務局」(大阪市大正区)。平成16年からホースセラピーの普及を目的 に、大阪を中心に乗馬体験などの巡回教室を開いてきた。参加した不登校の女子高生が馬との触れ合いで心を開き、通学するようになったケースもある。
牧場は枚方市の市有地約6600平方メートルを有償で借り、クラブハウスや厩舎(きゅうしゃ)、牧草を育てる畑などを整備。馬との触れ合いで、自ら命を絶 とうした少女が立ち直る様子を描いた映画に出演したオスのサラブレッドやポニーなど4頭を飼育。月4回のプログラムで乗馬やエサやりなどを体験できる。
この日は、中司宏・枚方市長らを招いて記念セレモニーを行い、テープカットでオープンを祝った。その後、市内の小学生たちが乗馬を体験。子供たちは大きな馬にびっくりしながらも、背中に乗って感触を楽しんだ。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200705250012.html
より
全国初のホースセラピー専用牧場、26日オープン 枚方
2007年05月25日
不登校や引きこもりの子どもたちを癒やす全国初のホースセラピー専用牧場「枚方セラピー牧場」が26日、大阪府枚方市の市街地にオープンする。阪神競馬 場を走った元競走馬で、映画にも出演したサラブレッドもセラピー馬として新生活をスタートさせた。その穏やかな優しい目が、心に傷を負った人たちとの触れ 合いを待っている。
ゼンノカシュウと芦内裕実理事長=大阪府枚方市の「枚方セラピー牧場」で |
NPO法人「ホース・フレンズ」(芦内裕実理事長、本部・大阪市)が運営する牧場内には、運動馬場や厩舎(きゅうしゃ)、花壇もある。いつでも誰でも気 軽に馬と出会えるよう、京阪枚方市駅から徒歩5分程度の市有地約6600平方メートルを借りて造られた。エサやりやブラッシング、乗馬などが体験できるほ か、心理学などを組み合わせたセラピスト育成講座も開く。
競走馬だった「ゼンノカシュウ」は24日午後、仲間5頭と熊本・阿蘇から馬運車で現地に到着した。放馬場に入り、黒鹿毛の毛並みに夕日を浴びながら、ゆっくり草をはんで長旅の疲れを取った。
00年5月に北海道浦河町の牧場で生まれた7歳馬。地図会社・ゼンリン元社長の故・大迫忍さんのもと、03年3月に阪神競馬場でデビューしたが、4戦未勝利で地方の笠松競馬に移り、2季で14戦4勝した。
転機は04年秋だった。
ホースセラピーを題材にした映画を構想し、出演馬を探していたホース・フレンズ西日本支局(熊本県阿蘇市)の梅木康裕支局長(57)が、 セラピー馬に転向できる健康な競走馬の提供を依頼。引退後は処分される競走馬が少なくない中、子どもの役に立って天寿を全うできるようにと、大迫さんがゼ ンノカシュウの引退を決め、託した。
速く走る訓練を重ねてきた競走馬から、人に寄り添うセラピー馬へ。ゼンノカシュウは阿蘇の広々とした大地で暮らし、しからず褒める調教を受けて目つきが柔らかくなった。人の思いに応えて歩き、走り、止まる馬に変わっていき、05年5月から映画撮影に入った。
06年公開の映画「風のダドゥ」(中田新一監督)では、不登校で自殺を図った少女が阿蘇の牧場で生活し、人と馬とのふれあいを通して生きる力を取り戻していく。ゼンノカシュウは、ヒロインの相手役を堂々演じきり、今も自主上映会が続いている。
その後も阿蘇でセラピー馬として暮らしてきたが、新生活にすぐなじめそうな物おじしない性格が買われて、今回の大阪行きが決まった。調教を担当してきた梅木さんは「子どもたちの心を癒やして、生きる力のきっかけを与えてあげてほしい」と期待を寄せる。
同牧場は6、7月の毎週土曜の午前に無料見学会を開く。問い合わせはフリーダイヤル0120・372・403へ。

http://www.pref.saitama.lg.jp/A04/BB02/AAA.html
より
2 アニマルセラピーとは?
一般的に、動物介在療法(Animal assisted therapy:AAT)と動物介在活動( Animal assisted activity :AAA)を併せてアニマルセラピーと呼んでいます。
- 動物介在療法(AAT):
治療の一部に動物が参加して行うもので、医師、看護士、ソーシャルワーカーなどがボランティアたちの協力の下に、 治療のどこで動物を参加させるかの計画や治療のゴールの設定を行い実地するものです。活動においては記録が必要であり、進歩も測定します。
- 動物介在活動(AAA):
動物と触れ合うことが目的の活動のことで、ある一定基準に達した動物、その飼い主(ハンドラー)であるボランティア及び受け入れ側の専門家やスタッフなどによって行われます。 入居者や患者などの生活の質を向上させ、情緒的、教育的、レクリエーション的効果をもたらす機会を与える活動です。
動物介在活動(AAA)からセラピー効果が生じることは言うまでもありませんが、それは偶発的効果であり主たる目的とは言えません。
http://www.kmu.ac.jp/~butsuri/student00/horse/report.htmより
ホースセラピー (治療的乗馬)
関西医科大学3回生 岸本真房
1. はじめに
私は、ホースセラピー(治療的乗馬)というテーマで分属属習を行いました。特にこのホースセラピーの精神的な効果に重点お置き、文献やインターネットを参考にし、枚方わらしべ園へ見学へ行くことにより実習を行いました。
2. ホースセラピーとは?
日本では一般にアニマルセラピー [1] といえば、イヌやネコといっしょに施設を訪問する活動を思いうかべる人が多く、確かにテレビなどでは、しばしばそのような活動が紹介されます。また、多く の人が身近にいて「癒し」を実感する動物としてもイヌやネコを思いうかべると思います。
しかし、アニマルセラピーの全体像を知るには、ウマを用いたセラピー(ホースセラピー)が最適であると思います。アニマルセラピーは医療、教育、スポーツという三つの領域をもちますが、ホースセラピーはその全てを含んでいるからであります。
とくに、医療面ではイヌやネコによるセラピー効果が認められるのは、いまのところ心理面、またはその波及効果としての生理面に限られています。それに対してホースセラピーは、心身両面の直接効果が認められています。
3. 身体的効果 [2]
乗馬は協調性の改善、筋緊張の正常化につながります。最も主要な根拠は、乗馬が障害をもつ乗り手に正常な感覚運動的な経験を提供することであり、逆に、 それは身体的技能の維持、発達、リハビリテーションに寄与しうることです。馬の動きに対する調節動作は立ち直りや平衡反応の発達を促し、それ故に、姿勢制 御の改善に結びつきます。同時に、馬の動きに対する調節は筋の使用と関節の動きを含み、筋力と関節可動域の増大に結びつきます。馬の動きのリズムと対応す る乗り手の関節への自己受容入力は座性筋の緊張緩和を促します。また、馬のリズムは乗り手に対して筋を交互に活動で弛緩させることに挑みます。逆に乗馬が 筋の協調と協調の発達を促すことが論議されます。
4. 精神的効果
治療的乗馬が心理的機能に如何に影響を及ぼすかを述べた理論的根拠は十分確立されていませんが、心理的機能に影響を及ぼすことは確かなことであると思います。[3]
治療的乗馬は、自信、自己概念、自尊心に良い影響を及ぼしますがこれは、その乗り手の人の障害によって影響の及ぼし方は異なると思います。例え ば、ふだん車いすに乗っている人は、高い位置からしか物を見ることができません。それが馬を乗ることにより高い位置から物を見ることができ、視界が広くな り、注意の範囲が広がると思います。また、馬が四つ足で歩くことにより、自分で歩いているような感覚になれると思います。もう一つ例をあげると、馬の世話 があると思います。それは、ふだん施設で暮らしているような人々は、してもらうことが大半であります。それを馬の世話をすることにより、自分で何かをする ということで、ふだんの生活が活性化されるのではないでしょうか。
次に治療士あるいは指導者、乗り手と馬との相互作用は、乗り手に挑戦的な課題を効果的に行わせる支援環境を提供します。こうした、効果的な経験は 乗り手の習得感、制御感、動機づけを増大させます。さらに安全な支援環境の提供は乗り手と馬、乗り手と治療士、乗り手と他の乗り手の関係の発展を促集しま す。こうした関係は乗り手の社会的機能の向上を促すのではないでしょうか。
馬に乗るということは危険な行為ではないだろうかと思いがちです。しかし、最初のうちは馬に乗る時は、職員が補助として馬の横につくので大丈夫で あります。かえって馬に乗ることに慣れてきて、一人で乗れるようになってきた方が危険であるそうです。でも、この危険な課題を提供するということが、重要 なことであるように思われます。危険な課題は、人にチャンスを含んだ経験を与える一つの活動であります。従って、乗馬は希には危険の無い課題と関連した精 神的、身体的反応を引き出す危険因子に因る効果的な治療であります。
さらに、治療的乗馬は乗り手が、スポーツと受け取る活動に参加する機会を提供するので、心理的な効果が現れます。レジャー科学の研究者は、スポー ツ参加がフォーラムを創ることよってその人の自信に影響を与え、そこで人は新しい技能を習得し、自分自身を試し、環境への調節を行い、動作の自由度の増大 を経験し、補償的な経験をします。
5. 日本のホースセラピー
現在、日本でホースセラピーを試みたり、あるいは試みようとしている施設や組織は 30ヶ所以上あります。しかし、これは、イギリスには700ヵ所以上あるので、イギリスにおけるホースセラピーに比べると全然普及していません。日本で は、乗りたい人が多いのになぜ普及できていないかというとそれは、施設や組織における経済的な理由からであると思います。治療的乗馬は、まだ保険の対象外 であるので、職員の人々が負担しています。枚方わらしべ園においても、施設を利用している内部の人は、無料で乗馬できます。外部の人でも、えさ代と保険代 を払うだけで利用できます。だから、その施設の負担がかなり多くなるので、なかなか普及するのが難しいとのことです。イギリスにおいては、その施設をボラ ンティアの人々でやっているので、それによりかなり普及しています。これは、今後の日本の課題であります。
6. まとめ
私は、アニマルセラピーの中のホースセラピーについて勉強しました。人と動物というかかわりの中で、動物たちの「生活の質」を損なうことなく、人 間の「性質の質」を向上させることができれば素晴らしいと思います。そして、アニマルセラピーの体制をこれから構築させていくべきであると思います。
アニマルセラピーは、動物が重要な位置を占めるので、動物に詳しい獣医師、訓練士等、臨床心理士などの多様な専門家、動物の福祉に関心のある学生 やボランティアも参加してチームを形成していく必要があると思います。それも全体の責任者はいても、その下に一元化される体制でなく、時々の状況に応じ て、各専門家がリーダーシップをとる柔軟な体制をとるべきではないだろうか。異なる分野の専門家が、お互いに信頼して大胆なチームワークをとることが、ア ニマルセラピーの発展を促すと思いました。
参考文献
- 林 良博 アニマルセラピー ブルーバックス
- Physical& Occupational Therapy in Pediatrics 15 (1995) 1-15.
- 第3回 国際ペトゥ学会 研究発表要旨
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http://www.kmu.ac.jp/~butsuri/student00/horse/kishimoto.htm
最終更新:2007年05月30日 22:26