イノベーティブワン 音声認識で実現する真のソフト・コミュニケーション

2007/03/12時点でのレポートより

第3回終了から最終回へ向けての課題>読書課題>インタビュー

大勢いるインタビューから1名興味のある物を選んで、簡単なまとめと感想を提出


http://www.innovative.jp/interview/
http://www.innovative.jp/interview/2006/0208.php

【n-dolphin担当】インタビュー;音声認識で実現する真のソフト・コミュニケーション
     
今回、これを担当して、腑に落ちたことがありました。
巻末に述べております。
----------------------------------------------------------------
音声認識で実現する真のソフト・コミュニケーション Innovator File No.72
http://www.innovative.jp/interview/2006/0208.php
株式会社 アドバンスト・メディア 代表取締役社長   鈴木清幸 氏
 ----------------------------------------------------------------

音声認識エンジン『AmiVoice(アミボイス)』を核に、音声認識に関するさまざま
な製品・サービスを生み出すアドバンスト・メディア。
鈴木氏率いる音声認識の分野におけるこの後発企業は、先行企業の挫折を尻目
に、顧客の利用分野毎に徹底的にカスタマイズした、ユーザ本位で実用性の高い
音声認識ソリューションを開発・提供することで、2004年には黒字し、2005年に
は上場を果たし、今やこの分野で圧倒的なポジションを固めつつある。
*******************************
――事業として成立しないといわれてきた“音声認識”への革命
鈴木氏は、音声認識技術によってコミュニケーションのあり方を根本から変え
たいと思っていた。
今もなお、パソコンひとつとっても、「習得して使いこなせる」までのハードル
は、決して低くない。これでは、「ソフト(ウェア)」ならぬ、「ハード・コ
ミュニケーション」だ。
結局のところ、「人間の方がコンピュータの求める手順ややり方に無理して合わ
せている」という本質は何ら変わっていない。
音声認識は、ニーズがあることは誰もが認めており、約40年の歴史がある。
これまでも、大手メーカーを中心に多数の企業が取り組んできたが、この分野で
きちんとした収益をあげられた企業は、ほとんどない。
これは正に音声認識ソフトでありながら、先ほどの「ハード・コミュニケーショ
ン」から抜け出せなかったから。
そこで鈴木氏は、究極のユーザ志向を目指した。 
先ほどの「コンピュータ側の流儀にお客様を従わせる」というおごったやり方を
変え、人間はあるがまま、機械が人に合わせる。
結果、 「黒字化不可能」とまでいわれた音声認識の分野で圧倒的な地位を確立
した。 

例えば『AmiVoice Ex』という音声カルテ入力ソフトを例に挙げよう。
カルテは、医師が診断しながら入力するものであり、入力順序が決まっていて
は、使えない。「腫瘤の大きさ3ミリかける9ミリ」等と、項目と記載内容を連続
的に、話しても構わないし、どういう順番で入力するかも自由。英語や略語で発
声しても、ソフトの方で気を利かせて、日本語の正式名を話したのと同じように
入力される。
早口で言おうが、訛りがあろうが問題なし。(実際にやってみる)・・・「ほら
ね。」(鈴木氏)。「おぉ~! すごい」(聞き手)

――音声認識の3つの方向性
一つめは、「文字化の必然性」のあるシーン。最も注力したのがカルテの電子
化を進めつつある医療分野。
2つめは「話す必然性」。異文化コミュニケーションのシーンや運転中。手や
目を離せないから、必然的に会話でやりとりをする。
そして3つめは「話す選好性」。例えば、携帯電話。普通のシチュエーション
では、手入力であっても、ユーザが歩行中ならどうか?必要な情報を声で入力
し、アウトプットが受け取れるとしたら、それを使おうとするはず。

この、3つの条件に合致するような使用シーンを明確にし、それぞれに最適な製
品やサービスを開発・提供してきた。
誰もが成功しなかった分野、存在しなかった市場の創造には、このような戦略が
不可欠だった。

*******************************
n-dolphinのコメント
「ユーザ志向」
どこかで聞いたことのあるキーワード・・・、おっと、これは正に家庭医の理念
「患者中心の医療」と共通した概念ではありませんか。
「そうか、だから鈴木氏の目指すところに非常に共感できるものがあった訳
だ」と腑に落ちたのだった。
鈴木氏は、ハード・コミュニケーションの現状からユーザー側へ引き戻し、
「誰もが使いこなせる」本当の意味での「IT革命」の実現に熱を注いでおられます。
上記のことが“IT革命”というのであれば、家庭医のスタンスは、日本の“医療
革命”ともいえますね。
人とハードウェアとのコミュニケーションのあり方、そこにも、やはり家庭医的
存在が必要だったのだと確信しました。

*******************************
 ● 株式会社 アドバンスト・メディア http://www.advanced-media.co.jp/
毎日新聞ユニバーサロンでの紹介、実演動画あり:http:
//www.mainichi.co.jp/universalon/report/2006/0101.html

 

 

ページ作成:2007-8/8

最終更新:2007年08月09日 00:40
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。