女子高生は文字通りハムを支えにしていた。
特許庁の商標検索サービスでも「女子高生」が確認できた この話題は08年2月頃から様々なブログで取り上げられてきた。その「震源地」を探ると、どうやら、携帯電話向け総合支援サービス・クレイジーワークスの村上福之代表取締役総裁のブログのようだ。08年1月23日付けの「クレイジーワークス総裁日記」には、仕事で商標を調べていたところ、偶然に伊藤ハムが「女子高生」を商標出願していたのを見つけた、と書かれている。村上総裁はブログで、「女子高生」が登録されている以上、「女子高生」を題材にしたサイトは末尾に「※『女子高生』は伊藤ハムの商標登録です。」と書かなくてはいけないのかもしれない。また、テレビアニメ「ヤッターマン」のキャラのボヤッキーが「全国の女子高生の皆さん」と簡単には言えなくなる日が来ている、などと説明。そして、サブマリン商標登録の可能性を示唆している。 サブマリン商標登録とは、人知れずに商標を取り、それが広く使われるようになってから商標権を主張。ライセンス管理をし始めるやり方で、伊藤ハムが今後、「女子高生」の商標使用料金を大々的に請求し始めた場合、莫大な利益を得る日が来るかもしれないとし、 「伊藤ハムはすでに、単なる食品メーカーではなく、巨大な女子高生ライセンスホルダーになるでしょう。世界同時株安の今、買うべき銘柄は伊藤ハムです。きっと....。」と村上総裁は述べている。食品のネーミングに使おうとしたのだが…J-CASTニュースが伊藤ハムに取材すると、同社広報は、「女子高生」の商標を99年に登録したのは事実だと認めた。しかし、ネットで話題になっている商標権で儲けようなどという思惑は無く、商標権を主張できるのは弁当、ピザ、ハンバーグなど食品に限った狭い範囲。「あくまで商品化しようというのが目的です。女子高生は健康的なイメージがあり、ヘルシー志向食品やダイエットをイメージした食品のネーミングに使おうとしたわけです」と話した。ところが、「女子高生」商標を使った伊藤ハムの商品はゼロ。これは、同社製品の顧客は主婦層が中心のため、「女子高生」のネーミングは「使いようがない」ということに気付いたからなのだそうだ。同社の「女子高生」の商標権は来年で期限切れ。継続を申請するかどうかは未定だが、使う予定が無い以上、手放すことになりそうだという。