207

問207

64歳男性。高血圧症と診断された。シュウ酸カルシウム結石による激痛を経験し、再発を恐れている。

 この患者の高血圧を利尿薬で治療するにあたり、医師からの求めに応じて、適切な薬剤の選択と結石の再発予防のための注意点についで情報を提供した。


(物理・化学・生物)

尿路結石にはシュウ酸カルシウム結石のほかに、リン酸カルシウム結石、シスチン結石などがある。結石の構成成分の化学的性質に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。

1 シュウ酸カルシウムを希硫酸に溶解させると、二酸化炭素を発生し分解する。
2 シュウ酸イオンは2座配位子として金属に配位し、キレートを形成する。 
3 日本薬局方のpH測定法で規定されるリン酸塩pH標準液のpH値は、シュウ酸塩pH標準液のpH値よりも小さい。
4 シスチンを酸化するとシステインが生成する。


最終更新:2013年06月19日 17:50