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【状況説明】
ライダーバトル決勝を戦う仮面ライダーパレットと仮面ライダーディエッグを狙って忍び寄る透明生命体の大群。
決勝を見守っていた元ライダー達の思いは一つ。
二人の戦いを邪魔させたくはない。
ライダーを代表して中島早貴は、透明生命体を撃退するために、自分たちを一時的に仮面ライダーに戻すよう要求した。
だが早貴の意気込みは空振りに終わる。
一度敗退したメンバーは仮面ライダーにはなれないというのがタチバナの定めたルールなのだ。
しかしライダーバトル最後の戦いを邪魔されたくはないという思いは青年も同じだった。
そのために用意してきたライダーベルトを装着した青年は、ライダーの知識が豊富な衣梨奈をナビに任命して、透明生命体の大群に向かっていた。
“NEW電王”野上幸太郎として青年の戦いが始まる。


みたいな流れから、以下の外伝をお読みくだされ。






戦争は数だよ、兄貴。そんな言葉が青年の頭をよぎった。

序盤こそ無双していたNEW電王だったが、残念ながら数が違い過ぎた。
雲霞のごとく押し寄せる透明生命体・シアゴーストに次第に押されていき、ついに膝をついてしまう。

「ああっ、幸太郎さんが…」

変身できない以上、香音も衣梨奈も青年が追い詰められていくのを見ていることしかできない。

「くっ、ここまでか……ごめん、みんな」

ライダーとしてのプライドと彼女たちの夢を守れなかった自分に絶望しながら青年は目を閉じかけた。
その瞬間のことである。

飛びかかってきた十数体のシアゴーストが吹き飛ばされ、目の前には見覚えのある電車が止まっていた。
時の列車、電ライナーである。

「電ライナー?!なんで今ここに?」

青年の疑問に応えるように、車両から3人のメンバーが降りてきた。

「ちょっとぉ、こんなとこでやられちゃうなんて情けないんじゃないの?」
「カズキ君、私たちが来たからにはもう大丈夫だよっ」
「そうです、あなたはもう十分頑張ってくれました。ここで休んでいて下さい」

ライダースーツとは別に進められていたもう一つのプロジェクト。
その3人の適合者がこの未曽有のピンチに急遽派遣されてきたのである。

「コンバットスーツ計画…間に合ってくれたのか」

閉じかけた青年の瞳に希望が戻ってきた。

「キャプテンたちがコソコソやってんのを気付かないフリすんの大変だったんだからね」
「私も!早く終わらせて堂々と愛理の応援したいな」
「みんなに私たちのピカッピカッを見せてつけてあげましょう!」


夏焼雅が叫ぶ。 「蒸着!」

矢島舞美が叫ぶ。 「赤射!」

石田亜佑美が叫ぶ。 「焼結!」


輝くメタリックのコンバットスーツに身を包んだ3人のモベキマスメンバー。
銀色のミャバン、真っ赤なヤジバン、青いシャイダーイシである。

「ミャバンがコンバットスーツを蒸着するタイムは僅か0.05秒に過ぎない。では蒸着プロセスをもう一度…」
「テディ、今それはいいから…あとは任せたよ御三方」

3人が構えたレーザーブレードに光を込めるのを見て、青年は安堵と共に今度こそ目を閉じる。

他方、桁違いのパワーで敵の大群を切り捨てていく銀色の戦士たちに香音と衣梨奈は目と口が開きっぱなしであった。

「いっくよー!レーザーミヤビーム!!」

シアゴーストを殲滅するのにそう時間はかからないだろう。
かくして決勝のステージは無事に守られたのである。

(終)













最終更新:2012年10月04日 10:47