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風使いと妖狐の奇妙なお散歩

風使いと妖狐の奇妙なお散歩

「うん…まぁだいたいの事情はわかったよ。そこまでわかってるなら、自分で行かないのかい?」
「行けんこともないけど、今は妖怪潰して回っとる変な奴がおるらしくてな。そんでどうしようかと思ってたところにあんたがおって今に至る。」
「…要約すると、万が一を想定して俺にボディーガード役をしろと?」
「そういうことや。ま、ウチはぬいぐるみのフリに定評あるからホントに万が一やと思うけどなー。」
「調子いいなぁーww連れてってあげるから、案内してくれるかな?」
「おー。」
「ところで君、名前は?」
アズールや。」
「日本の妖怪なのにイタリア語?」
「これだからオッサンは…マスターがくれた大切な名前にケチつける気なら燃やすで?」
「ケチつけてなんかないよ。素敵な名前だね。」
「当然や。」


風真に抱えられてランカの家を目指す間、アズールは色々なことを話した。
妖怪だと迫害されたこと、マスター…ランカとその周りの人のこと

「──今のままじゃアカンと思って修行に出たんやけど、その途中に極秘任務を任されてなー、まぁこれも修行の一環やと思って頑張ったけど大変やったわ。」
「色々苦労してるんだね。妖怪って人食ってるイメージしかないからさw」
「オッサンの偏見はホンマひどいな。燃やしたろか?そんな奴もごく一部おるけどな、ほとんどはウチ含めて平和に暮らしたいんや。隠居しとる奴もおるし、ウスワイヤで働いとる奴もおる。人間と一緒で、自分で選択していかな。」
「へぇ、結構しっかりした考え持ってるんだな。」
「少なくともあんたより長く生きとるんや。っと、話しとるうちにあっという間にマスターの家や。ありがとうな。」
「どういたしまして。えーと、俺はどうしたらいいのかな?」
「オッサンをいたいけな乙女の部屋に入れるわけにいかんやろ、帰れや」
「ですよねー。ま、女の子の家の前で立ち往生ってのもアレだし」
「うわっ」

急に風が巻き起こり、風真が空中浮遊の状態になる。

「なんなん…あんた」
「ウィンドマイスター、とでも呼んでくれ。」
「…マスター、アズールです。ただいま帰りました。(ドア引っ掻く」
「無視かい!?」

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最終更新:2011年06月10日 22:20