「はぁっ、はぁっ。」
虎雪は走っていた。その虎雪の前を走る人物がいる。
その人物を、虎雪は追いかけているのだ。
「くっそ、いい加減にしてください!!俺もう疲れったっす!」
「いやいや、それが目的だから。(そろそろいいか…)」
「あぁもう、止まってくださいよ乃瀬先輩!!」
少しだけ、走る速度を落とす。
けれど、今までずっと走っていた虎雪はもう体力が限界なのかなかなか追いついてこない。
視線を後ろから前へと戻したとき、ぞわり、と悪寒が走った。
「ぐっ!?」
あわてて右に飛び、それを避ける。それと同時にびゅん、と今いた頭の位置に何かが横切る音がした。
かしゃん、かしゃんと音がする。その音はどんどん近づいてきた。
ついに光の漏れているところに目で姿を見せた時、その姿とそれに書いてあったマークに驚いた。
「それは………!!」
それが乃瀬の姿を確認したとたん、ものすごいスピードで乃瀬に飛びかかり、
「あー…、つかれたぁ……。」
虎雪は今までずっと走らされていたため、その分を休憩していた。床に座り込み、乃瀬の考えを考えている。
「今ので考えてみると、俺ってわざと走らされていたんだよなぁ…。」
罠にかかっていたことを素直に認め、立ち上がろうとした時、
「うわあああぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
叫び声が聞こえた。しかも、その声は聞き覚えのある声で。
「乃瀬先輩!?」
疲れた体に鞭を打って走りだす。しばらく走っていると、
倒れている乃瀬を見つけた。
「っ。」
「乃瀬先輩!!大丈夫っすか!?」
乃瀬の近くに駆け寄り、傷の具合をみる。あまりひどくはない、ほっと胸をおろした。
「いったいなにがあったんすか。」
「じ、実は……」
そして、乃瀬が紡いだ言葉に虎雪は驚くことになる。
「
ホウオウ、グループの…機械兵がいる。あいつは、ほかのやつのところに……っ!!」
最終更新:2011年06月25日 22:48