あの後、急いで病院に運ばれた四人は入院生活を送っていた。
三人のなかで一番ひどかったのはやはりヒトミコだった。肋骨は折れ、体のいたるところに裂傷があった。
けど、四人の中では一番元気だった。
「ヒトミコ先輩!駅前で人気のケーキ屋さんのケーキ、買って来ました!!」
「マイク君?君は私を太らせたいのかしら?」
「とんでもない!!僕、ヒトミコ先輩には謝っても謝りきれないですから。はいどうぞ!」
大量のケーキを見て顔を引きつらせるヒトミコに、イチスケは笑っていた。
「それにしても、たかが戦闘の訓練だったのにまさか本物になるなんて。あり得ないっすよねぇ。」
「…そうだな。今も俺たちはこの有様だ。しばらくはやめにするか。」
「それ賛成っす。」
「イチスケ先輩!何でも言ってくださいね!」
「だったら、そこからどけ!!そこは骨折した場所あいたたたた!」
「えー?なんていったんですか?聞こえませんよ?」
「この鬼!!」
「…いつもどおりの日常だな。」
「…そうっすねぇ」
「そこ!何か和んでないで助けてくれ!!」
「「がんばれ。」」
「俺を見捨てないでくれ!?」
「あはは、確か痛いところってここですよね?」
「いだだだだだぁっ!やめて、もうやめて!!」
「マイク君も食べなさい。」
「僕は甘いものあんまり好きじゃないので。」
「確かここのケーキって甘さ控えめなのよ。さぁ、食べなさい?」
「い・や・で・す。ヒトミコ先輩こそ食べてください、せっかく買ってきたんですから。」
……いつも通りの、6人の間には平和な空気が流れていた。
「メイ、あの機械兵壊されてた。…うん、それじゃ。」
「いーなぁ、わたしもメイちゃんと話したかったのにぃ。」
「…姉さんはいつものように話してるだろ。それにしても、」
「えぇ、彼らは注意すべき対象ねぇ。気を向かないでよ?」
「わかってる、姉さん」
「あれっ?リン先輩にレイ先輩じゃないですか!先輩たちのお見舞いにきたんですか?」
「…そうなんだけど、部屋がわかんなくって。」
「それなら三階の右側あたりの部屋ですよ!先輩たちも喜ぶと思うので早く行ってあげてください!!」
「ありがとぉ、さ、いこっかぁ。」
「……そうだな。」
とある監視者たちの間にも、いつも通りの日常が流れた。
最終更新:2011年06月25日 23:04