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騎士の眠れる狂気

俺の娘は最近やたら出かけることが増えた。今日もそうみたいだ。

「行ってきます。」
「夕飯までには帰れよ。」
「わかってるって。」



「なぁ、雪乃、まさかとは思うが…」
「デートでしょうね。」
「嫌だあああ」
「凪もお年頃なんだから彼氏の一人や二人いてもおかしくない。あ、二人はダメだな。」
「俺の娘がああああ」
「あの子はしっかりしてるから、私と違ってバカ男にひっかかったりはしてないと断言する。」
「それでもやっぱり心配だから見に行く」
「うわ…実の夫ながら引くわ。」


~~~~~~~~爪-v-)、

「ママーおっさんが空飛んでるよー」
「何言ってんのそんなわけないでしょ」


しまった。風に乗る方が楽だし早いからつい…
「変な噂のもとになるから浮遊移動はやめなさい!」って雪乃にも止められてるんだった。
運動不足なわけではない。風なしでも機動力はある方だと思ってるんだぜ。


爪ス゚◇゚ス (・△・´川


お、目標発見。どうやら訓練中のようだ。


「らぁっ!」
「く…っ。腕あげたな、由衣。硬度をあげてなければ吹き飛んでいたかもしれない。」
「凪にそういってもらえるなんて嬉しいよ。」
「…な」
「え?」
「それで終わりじゃないよな?」
「え、まぁ、これから伸びるし!」
「そうじゃなくて、もっと向かって来いよ。もっと攻撃して来いよ。」
「え、お前まぞ?」
「何くだらないこと言ってんだ?来ないならこっちから行くよ」
「ちょっ…凪、どうしちゃったんだよ!?」
「ふふ…まさか、逃げてばっかじゃねーよなぁ?」

今までの動きとは全然違う。あれでは襲い掛かってるのと同じだ。

「やめろ!凪!」
「親父?!なんでここに?」
「話はあとだ。たとえ練習でも手を抜くなとは言うが、今のは完全に殺すつもりだっただろう。」
「な…私が由衣にそんなことするわけないだろ!」
「…凪、今日はもうやめろ。帰って休め。由衣ちゃん、悪かったな。お詫びに今度ごはん食べに行くね。」
「あ…はい。」



「親父、なんでいたんだよ?まさか尾行してたんじゃないよな?」
「偶然通りかかったらお前があまりにも乱暴な戦い方してたから注意しただけさ。さすがにそこまであほな真似はしないよ。」
「だからそんなことしてないって言ってるだろ!どういう目で見てんだよ糞親父」
「そうか…それならいいんだ。これから訓練するときは、もう本気で殺るようなことはすんなよ。」




その夜

「雪乃、話がある」
「何、離婚?」
「むしろそっちのがましかねえ。凪が戦闘狂に目覚めつつある。」
「え…でもそれは封印したんじゃ」
「よくわからんが、15年もしたら薄れたか壊れたんだな。ナイトメアなんとかとは関係ないと思いたい。」
「また封印しなおすことは?」
「残念だができない。」



「んにゅ…」
「よ。」
「誰?」
「僕はお前だが?」
「私やん。ああ、夢かこれ。早くさめろー」
「いや、もう少し聞いてほしい」
「ああ、手短に頼むよ。」
「僕にすべてをゆだねてくれ。」
「は?」

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最終更新:2011年07月01日 22:09