アースセイバーの一角に椅子を置き、モズはぼんやりと空を見つめていた。
一日動かない彼女を見つけるのにさほど時間はかからず、キリと春美はすぐにその姿を見つけられた。
「モズさん、ちょっとお時間もらえますか?」
「…ん?ああ、春美ちゃんとキリさんか。」
モズは寄りかかっていた壁から体を起こした。
「態々私を探していたのかい?超絶お疲れ様だね。」
「当たり前でしょう?妖怪達皆まわってるのに、モズさんだけ別にはできないよ。」
答える春美の頭を、モズはなでた。
「わかった。ちょっと付き合ってあげるよ。」
「モズさんは既に
シン・シーについて話は聞いているのでありマスね?」
「勿論さ。私はずっとこうやって監視をしているわけだけど、何度か黒尽くめの怪しい男を見たね。」
モズは思いかえすように言う。
「夜に動く姿を何度か見てるから、夜の闇に紛れるためなんじゃないかな。」
「逢魔ヶ刻からの時間帯は人に害を与える人外…特に妖怪が活発に動く時間でありマスからね。」
「やっぱりそこを狙って人外を襲うんだよ。」
「雰囲気は超絶恐ろしかったね。狂ってるっていうか。直接会うのは勘弁だな。」
「モズさんはここで過ごすことがほとんどですけど、外出の際は気をつけてください。」
「分かったよ。ありがとう。君達も気をつけてね。」
モズは微笑み、もう一度春美をなでた。
「今までの話を纏めれば、シン・シーの行動がある程度分かるかもしれない。」
「そうでありマスね。」
「…でも、もうひとつ心配事が…。」
「? 何でありマスか?」
「
ゴクオー君だよ。シン・シーが動きだして、きにかけてるかもしれない。」
「確かに、ノラが襲われた一件でも、かなり気にかけていたようでありマスからね。」
「…ここは、「彼」に頼んでみようかな。」
「「彼」というと…。」
「ゴクオー君の過去を知る数少ない人物の一人でしょ?それも、私が呼びだす前からのね。」
――某日。主と第九八話、目目連への訪問完了。
正義の味方への対策検討、および第九九話のため第●●話への協力を要請検討開始。
最終更新:2011年07月01日 22:10