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ハジメテノ鐘

いい天気だなあ。


鳥のさえずりのなか、僕はほかほかとする陽気に揺られて、
ウスワイヤの中庭で日向ぼっこをしていた

訓練に明け暮れているアヤちゃんを差し置いて
なんて薄情なやつだろうと思いながらも、このぽかぽか陽気を無くすのは惜しい

『はあー…お昼寝したくなっちゃうなあ…』

ガタン!という音がして、僕のまどろみは瞬時に覚醒へと切り替わる
何事だと振り返るっ横転した車椅子が視界に入り込む

青い短い髪の少女が地面に両手をついて顔をしかめていた

急いでかけより、肩を支えて少女を起こす

『だ、大丈夫ですか?!』
『!…ええ平気…』
『どこか痛かったりしないですか?
…なんだか凄く悲しそうな顔してますよ』
『…!』

僕の言葉を聞いた後、バシッと手を払い除けて
、震える足を無理矢理たたせた後彼女はジロリと氷のような瞳で僕を睨んだ


『二度とわたしの前に現れないで』
『え…』

そのまま車椅子に乗り、彼女は中庭の奥に消えていった
ざあっと木々が風に揺れた
相変わらずぽかぽかきもちいい陽気なのに

彼女の後ろ姿しか目に入らなくて、僕はその場に立ち尽くした



ハジメテノ鐘
(それは警告か)
(はたまた福音か)

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最終更新:2011年07月01日 22:16