「ぐ…あぁ!!」
冬也の腕に3本目のレイピアが突き刺さる。床には血だまりが出来ている。
「嫌だ、やめ…助け…凪姉」
「アルティマ・シュート!!」
外から叫び声がし、同時に壁が何かによって突き破られる。
「「!?」」
サッカーボールほどの大きさの球体に続くように入ってきたのは、キャラメルブラウンの髪に蒼い目をした少年だった。
「私の家で好き勝手しないでもらえますかね?」
「そんな、入り口は隠してあったはず…」
「トリックアートなかなかよくできていましたが、残念ながらこの子には通用しなかったようですね。ああ、通信はもう出来ませんから。」
「な…」
「彫刻刀なんかで私とやり合おうとしたのが間違いでした。ね、
ブリジット。」
「…!!」
レイピアを持った影は少年に向かうが、少年は至って冷静にボールを手に持った。
「レディと戦うのは気が引けるのですが、仕方ありませんね。」
ボールが剣に変化し、レイピアを受け止める。
「…お許し下さい!!」
そう言うや否や、少年はアリアに斬りかかった。
「急所は外しておきました。過剰防衛はいけませんからね。」
剣が光の球体に変化し、気絶したアリアの周りをふよふよと回る。
「完全に気を失っていますか。では先ほどの男性もろとも後で海にでも捨てておきましょうか。っと、その前にこの方の腕を治療しなければ。」
少年は冬也の腕に手を当て、呪文を唱える。
「治った…」
「外傷しか治せませんけどね。この量なら命に別状はないと思いますが、一応輸血してもらった方がいいでしょう。」
「ありがとうございます…えっと」
「ああ、紹介が遅れましたね。私は
ブロント・ビショップ。こちらはブリジット。どうぞよろしくお願いします。((ぴかぴか」
「僕は冬也です。助けてくれてありがとうございました。」
「いいえ、レディを助けるのは紳士として当然のことです。それに、この子が『私たちの家が危ない』と教えてくれたのでね。まあ、『元』家なんですが。((ふよふよ」
「あの…僕は正真正銘男なんですが。」
「それは失礼しました((きゅいきゅい」
「ねぇ君…ブリジットだっけ、なんか僕のことバカにしてない?」
「まさか、そんな失礼なことしませんよ。((ふよふよ」
「そ、それならいいんだけど。」
「病院まで送りますよ。歩けますか?」
「は、はい。」
追記
「ブロントさん、僕と同じ学校でしかも先輩だったんですか。」
「ええ。久しぶりですから、みなさんに忘れられてないといいんですが。そうだ、凪さんは元気ですか?」
「え、あ、元気ですよ。凪ね…凪先輩と知り合いですか?」
「お友達ですよ?((ぴかぴか」
「!?」
最終更新:2011年07月08日 20:44