どうも。
森山修斗と申します。シュウトと呼んでください。」
セツナの紹介によってシュウトはポリトワルサーカスに招き入れられた。
団員全員に一通りの自己紹介をすると、団長が楽しげに言った。
「また面白そうな子を見つけてきましたねユキじい。」
「今はセツナですー。」
「それで?どんなマジックが出来るんだ?」
イチスケが目を輝かせながら言った。
「ああ、今から魅せますよ。フォレストマジシャンのマジック、とくとご覧あれ。」
突然宙からシルクハットが落ちて来たかと思うと、ショウゴの顔をすっぽり覆った。
シルクハットを脱いで放り投げると、シュウトの顔上半分には仮面が付き、
ハイテンポの洋楽が流れ始め、地面に落ちるか落ちないかの所でシルクハットが鳩に変わって飛んで行った。
懐からトランプを取り出すと、水平に伸ばした手の上にズァッと並べ、一度に全てのトランプの面を見せる。
1~13までハートの列が並んでいたが、もう一度一気にひっくり返して裏にし、撫でるようにした。
もう一度ひっくり返すとトランプはすべてスペードの1になっていた。
そのままトランプを放り投げ舞い散らせると、四枚のカードを使いジャグリングをする。
回収して揉むように手を合わせ、手を開くとそこには短剣が現れた。
口に短剣をくわえると、どこからともなくロープが出て来た。
剣で2つに切ったロープが一本に戻ったり、いきなり輪っかになった。
最後に首を絞めるようにグルグルと巻いたロープをシュウトが力一杯引っ張ると、
スルスルと切れてもいないのにロープが解け一本に戻った。
口にくわえてた短剣にロープを巻き付け、頭上にに放り投げると
トランプ四枚と再び代わりバラバラと落ちて来た。
「こんなところです。」
丁度音楽も止み、一礼するシュウト。
団員からは拍手が送られた。
「これからよろしくお願いね、シュウトくん。」
団長が差し出した手を掴むシュウト。
「こちらこそ。」
こうして、シュウトはポリトワル・サーカスに入団したのだった。
最終更新:2011年07月19日 22:02