ある日の放課後、いかせのごれ高校の図書室。
図書委員会が始まろうとしていた。
「全員いるかー?」
「「「いまーす」」」
「よーし。じゃあ委員会の活動を始める。
今回の活動内容は、図書の整理と新書の入れ替えだ。
特に図書整理はコーナーがばらばらになっているので、心して直すように」
「「「はーい」」」
「委員長、心して直すって具体的にどんな感じっすか?」
「ん?んー…ほら、本棚の隙間とかに薄い本が落ちてたりするじゃない」
「あー、ありますね」
「あと、本棚の上に置かれてたりとか」
「うんうん」
「そういうものもきちんと見つけて本棚に返すこと!じゃ、始め!」
図書委員長、我孫子佑の一声を皮切りに、図書委員の面々が各々本棚へと散らばった。
「せんぱーい、入れ替えた新書ですけど、これはどこに置いたらいいですかー?」
「あー、それは動植物コーナーに入れといてー」
「委員長ー、シリーズ物が一冊足りませーん」
「ああ、それはいいんだよ。借りられてるから」
「…あ!三鷹かもめさんの新作…」
「こら!勝手に読まない!!」
「だって面白いんですよ!?」
「分かってるよ!私だって仕事放ったらかして読み耽りたいの抑えてやってんだから!
だからちゃんと委員会の仕事終わらせなさい!」
「委員長ー、本音出てる本音ー」
時折脱線しつつも、何とか委員会の仕事は無事終了したようだった。
「…うん。今日はこのぐらいかな」
「「「お疲れ様でしたー」」」
「はい、お疲れー」
委員会は終わったようだが、誰も図書室から出ようとはしない。
それどころか、各々読みたかった本を手に取り読み始めた。
…図書室から人がいなくなるのは、もうしばらく後のようだ。
最終更新:2011年08月21日 13:51