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本日の献立・クリームシチュー

「本拠地が見つかるまでの間、お世話になってもいいか…?」

その言葉に、

「もちろん!自分で言ったからには、責任持ってしっかり面倒見ますよ!!」

そう、胸を叩いて答えた。
そんな出来事があったのが、つい数日前のこと。


「今日のご飯、何にしよう…」

今、佑は学校帰りにスーパーに寄っていた。
夕食用の買い物のためである。

「魚…はこの間から少し続いたし、バランスを考えると今日は肉料理がいいかな?
何がいいかな…唐揚げとかハンバーグとか、お鍋…はまだ時期が早いか。それに量多くなるし、二人じゃ食べ切れない。
うーん……タイヨーさんにリクエスト聞いてくればよかったかなー」

決めあぐねているのか、小さく肩を落とす。
とりあえず回りながら決めようかと、チラシとかごを片手にスーパーを歩き始めた。


「あー、そういえば卵もうなかったっけ。1パック買っておかないと。あと、野菜は…今日の献立で変わるかな」

ぶつぶつと呟きながら、買うものを吟味しつつ、かごに入れる。

「しっかし…前はこんなにご飯にも悩まなかったのにな。一人だったし」

同じの続いても文句言う人いなかったしなー、と苦笑する。
そして、タイヨーさん―日出 太陽を家に招いたときの事を、ほんの少し思い返した。


幼い頃から、両親は仕事に忙しく、ゆっくりと家族で食事をした記憶もあまりない。
中学に上がってからは、食事どころか家に帰ってくることも少なくなった。今では海外勤務で、いつ帰ってくるか分からない。
今ではそんな生活にも慣れっこになってはいるが、正直なところずっと一人で寂しくないといえば嘘になる。
だから、正直彼が世話になると言ってくれて、少なからず喜んだ自分がいた。

(そんなこと言ってもな。本拠地が見つかったらいなくなっちゃうんだし)

それは仕方がないことだ。もともと「本拠地が見つかるまでの間」という期間付きで、本拠地が見つかればそちらへ移ってしまうのは、重々承知している。

(…でもさ。それまでの間くらいなら、ちょっとぐらい喜んだって…いいよね)

そう思いながら、ふと視線を移したチラシに「本日の特売」の文字が見えた。
その商品を見て、笑みを浮かべる。

「……よーし。今日の晩御飯、決めた!さっさと野菜も買っちゃおう!」

踵を返すと、目当ての棚へと歩いていった。


本日の献立・クリームシチュー


スーパーからの帰り道。
「シチューには、パンとご飯とどっちが合うかなぁ…?」

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最終更新:2011年09月27日 10:57