「タイヨーさん、そういったの好きなんですか?」
昼間学校で配られた新聞部の新聞に興味を持ったらしい太陽に、佑は不思議そうに尋ねた。
「お前は好きじゃないのか?」
「嫌いではないですけど…突拍子もない記事も多いですからね」
「突拍子もない記事?」
「ええ。新聞部の部長さんが、超常現象好きらしくって。
よくそういったネタを集めては新聞にしているみたいなんです」
「ふーん。たとえばどんな?」
「うーん…突拍子もないものというと、ストラウル跡地で怪しげな影が動いてたとか、SFのような戦闘とか…
あ、もちろん普通の記事もありますよ?学校での出来事とか、インタビューとか」
そんな話をしながらも、佑は生活用品と食品を取り出して片付けを始めている。
「詳しく知りたかったら、そこの本棚の一番下のファイル見てください」
言われて太陽がそちらを見ると、本棚の一番下の棚に数冊のファイルが入れられている。
「えっと…何冊かあるけど、どれだ?」
「背に「学校新聞」って書かれているものです。それにここ数ヶ月の新聞部の新聞、入ってるはずです」
「それ以前のが見たかったら、私に言ってください。あとで持ってきておきますから」
「…まめだな」
「集めておくと何かと便利なんです。思い出を思い返すのにも一役買いますしね」
そう答えると、佑は食品をひとつの袋に纏めて入れる。
「遅くなっちゃいました。今、ご飯作りますね」
そう言ってその袋を持ち、台所へと歩いていった。
図書委員長の小さな仕事
「…ちなみに、今日の献立は?」
「焼き鮭とほうれん草のおひたしです」
最終更新:2011年10月05日 21:32