佑がご飯を作ってる間、太陽は早速ファイルを開いていた。
「…成程、言うとおりだな。突拍子もないことがちまちまと。」
態と聞こえるように言いながら、太陽は詳しくその記事に眼を通していた。
(突拍子もない?とんでもない。こいつは本当に能力者絡みの事件じゃねぇか…。)
ストラウルを中心にアースセイバーや
ホウオウの事件が端的ながら纏められている。
掌がじんわりと湿っているのを感じながらくまなく記事を読みこんでいく。
(…んっ?あれ、これ、ちょっとまて?)
そのうちにとっかかりをつかんだ太陽はもう一度記事を見かえした。
(…あ、そうか。これ、生物兵器が殆どの記事に絡んでるんだ。)
と最初はそう推測した。
しかし、読み進めていくうちにその思いつきもだんだん的を外していく。
(あれ、これは能力者同士みたいだしな…あ、こっちも。てか、よくよく考えたら今回分は怪盗じゃねぇか。)
どういうことだ?と彼は頭を掻く。
(一応概要をメモって夜にアースセイバーで照合するか…。)
「タイヨーさーん、ご飯ですよー。」
「分かった、直ぐ行く!」
「…あ!そういうことか!」
深夜、一度睡眠をとった太陽は改めてそのメモを読み返してぴんときた。
「この記事、絶対一人人外が紛れてるんだ!生物兵器しかり、擬人兵しかり!」
ここまでこれば太陽にも察しがついた。
「ということは、『人外を狙う狂人』と関係があるかもしれねぇな。一度尋ねる必要が…。」
そこまで言ってはたと太陽は止まった。
「…尋ねるはいい。ただ、どうやったら怪しまれずに接触できるか…;」
冷静に考えればいかせのごれ高校と全く接点がない。
ということはあやしまれずに接触するどころか何処の誰かも分からないのである。
「佑に任せるのもいいが、何かあった時が困るしなぁ…;」
ていうか佑、そもそも能力の存在をしらねぇみたいだし、と太陽は頭を抱えた。
能力持ちなのは生活していて感づいていたが、本人が能力者なのに気付かせるようなまねをすればパニックになりかねない。
それに危険な目に合わせるわけにもいかなかった。
「アースセイバーの学生組も色々あるみたいだから任せられそうにもねぇし…。」
結局振り出しかよ、と太陽は布団に身を投げ出した。
「…こうなったら直接捜すしかねぇのかな…?」
と呟きながら。
進展、そして逆戻り
「…さっきまでの声、俺でかくなかったよね…?;」
最終更新:2011年10月05日 21:32