いかせのごれ高校、昼休みの屋上にて。
「なあミユカ」
「んー?」
「
カナミから聞いたんだが、この前不良を叩きのめしたって…」
それを聞いたミユカは「ああー」と声を上げた。
「カナミちゃんと遊びに行ってた時ね、カツアゲと同時にナンパされてさ。やめて下さいって言っても聞かないから追っ払ったんだよ」
「へえ…因みに何人だったんだ?」
「確か5人だった」
「5人!? 強いな」
「いや、師匠には敵わないよ」
「師匠?」
目を瞬かせるスザク。
「私に格闘技を叩き込んだ人。めちゃくちゃ強いんだよねー、これが」
「どのくらい?」
「
モタドラッド15機をバラバラにするぐらい」
「な…15機…?」
「後噂なんだけど、出歯亀さんをギッタンギッタンにのめしたらしい」
「ゲ、ゲンブを?」
「師匠に聞いても『さあねー』ってはぐらかすから本当かは知らないけど、出歯亀さんにそれを聞いたら無言で顔真っ青になってた」
「…それって…」
「…多分事実かもね。実際、私でもあの人にだけは頭が上がんないから……」
ミユカがひきつった笑いを見せる。
それほどに恐ろしい存在なのだろうか。
「ま、基本的にはいい人なんだけど。ケイとはまた別の、いかせのごれの救世主みたいな人だね」
「ふーん…その人、僕も知ってる人かな?」
「知ってるよ。だってここの3年生だもん」
「えっ? 誰なんだ?」
「よく1組と2組に来てるじゃん。車椅子で」
「車椅子…あっ!」
「そ」
「『角枚 海猫(かどまい うみねこ)』先輩だよ」
蛇の師匠について
「…っくし! あ、ごめん佑。図書室で…」
「いいよくしゃみぐらい。風邪?」
「うーん…誰か噂でもしてるのかな。あ、これ借りるね」
「オッケー、『海猫』」
最終更新:2011年10月12日 14:02