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魔女と獣の再会

「……っ」
「もっと早く移動しろ。そんなんじゃ、追い付かれるぞ」

ウスワイアのトレーニングルームで、シグマKEAを相手に戦闘訓練していた。

「があッ!」

四肢を狼のものに変化させたシグマは、KEAに噛み付こうと牙を向ける。
だがあっさりと躱され、逆に肘撃ちを喰らった。

「いって~…」
「今日はここまでだな」
「えー! 俺まだやれるよ!」
「そう言って2時間もやってんじゃねーか。体にガタくんぞ、もう休め」
「ちぇー」
「後、もう少し狼らしく変化出来ないのか? 犬みたいだぞ」
「犬じゃねーもん」

ブスッとした表情で、トレーニングルームを出ようとするシグマを、KEAが呼び止めた。

「シグマ」
「ん?」
「…母親は見つかったのか?」
「まだ…」
「そうしょげるな。まだ捜し始めたばっかだろ? …見つかるといいな」
「…うん」

KEAとの会話を終えたシグマは、トレーニングルームを出て行った。


「ふーゆーくん!」
「げっ、ミユカさん…」
「こらこら、何でそんな顔すんの」
「させてんのは誰だと思ってんですか…落とし穴に嵌めたり、ブーブークッションしかけたり、ロープで吊し上げたり…」
「男が細かい事しちゃ駄目だって!」
「……ところで何の用ですか」
「シグたんのお母さん捜しの調子、どうかなーって」
「それがまだ…」
「そっかー…まあ、それらしい人見つかったら、言ってね」
「はい」


「ミユカ殿」
「あれ、ツキさん。こんちはー」

ウスワイアの通路で、ミユカは秋山 月光と出会った。

「もしかして見つかったの?」
「いや、すまんがそうじゃなくての…少し聞きたい事があってな」
「聞きたい事?」
「うむ…シグマ殿は生物兵器なんじゃな?」
「うん」
「となると、母親はシグマを『製造』した人間がか?」
「いや、本人から聞いてみたんだけど、グループにいる前からいたんだって」
「グループにいる前…じゃあ、シグマ殿は」
「元々は『普通の人間だった』、という訳になるね」
「そうか…ありがとう、その事が少し気になっての」
「いいよいいよ~。何か分かったら言ってね~」
「うむ、それじゃあの」


「元人間…か」

ウスワイアから出た月光はぽつりと呟いた。

「するとホウオウグループに引き離されたのかのう…ん?」

空に違和感を感じた月光は見上げた。
そこには―――何かに跨がって飛ぶ人影が。

「!?」

月光は思わず二度見する。
だが人影は既に消えていた。

「…何じゃ今のは…」

「KEA!」

シグマがトレーニングルームを出てから十分後、楠原 亜音が息を切らしながらKEAの元にやって来た。

「姉さん? どうしたんだよウスワイアに来て…」
「シグマはどこ!?」
「いや、トレーニングルーム出て行ってからは知らねえけど…何でそんなに慌てんだ?」

亜音の慌て振りに、KEAは疑問を感じた。

「…シグマの母親らしい人に会った」
「はあ!? マジかよ!」
「その人からもらった写真が、証拠だよ」

と言って、亜音はKEAに一枚の写真を渡す。

「これ…シグマにそっくりじゃねーか!」
「だから、シグマとその人が親子である可能性は高い。もしあの子を見かけたら、その事を伝えて」
「分かった」
「じゃあ、私は他を回るから。よろしく」


「よし、これで今日の晩ごはん確保! タイムセールきつかったなあ~」

アパート近くにあるスーパーでの戦いを終えたミユカは、買った食材を置いてこうと、家に帰宅していた。
その途中。

「ねえ、ここに私に似た髪型の男の子、来なかったかしら?」

通り過ぎようとしていた公園で、茶色の巻き毛の女性が、誰もいない場所に向かって話し掛けていた。
幸い今は誰もいないが、こんなところを見たら必ず変な目で見られるだろう。
ミユカはとりあえず声をかけてみた。

「あのー、すいません」
「きゃあ!」

女性がやや驚く。
そして勢いよく振り向いた。

「え、だ、誰かしら?」
「いえ、誰と話してるのかなーって」
「あら、『この子』に決まってるじゃない」

と言って、女性は近くの樹に触れた。

「…何か聞こえるんですか?」
「ええ、木々の声が」
「じゃあ…あなた、能力者なんですか?」
「能力者? いいえ、私は植物魔術師(ブッシュメイジ)だけど…」
「ブッシュメイジ?」
「スコットランドに古くから住む、植物を友とする魔術師よ」
「スコットランドって…海外から来たんですか!?」
「そうね。ここからだとそうなるわね」
「どうしてそんな遠い所から…」

すると、女性は悲しげな表情で俯いて言った。

「…実は数年前、子供と生き別れになったの」
「子供と…?」
「ええ。突然、別の国から来た人身売買を生業としている集団に、連れていかれて…」
「じ、人身売買!?」
「その集団は、特に不思議な力を持つ人を集めては高値で売り飛ばしていたの。私はそれを持っていたから…」
「そうなんですか…」
「…あ、ごめんなさいね。こんな話をして」
「いえいえ。実はあなたと似た境遇の子がいてまして」
「私と?」
「はい。その子は、離ればなれになったお母さんを探してるんです」
「まあ…可哀想に…」

少しの沈黙後、女性が強く言った。

「じゃあ、その子に言ってあげて。『種は必ず芽となり、芽は必ず蕾となり、蕾は必ず花を咲かす』って」
「それは…?」
「昔ね、子供に『お母さんはお父さんいないのに辛くないの?』って聞かれてね。その時に言った言葉なの。どんなに辛くても苦しくても、必ず笑える日が来るってね」
「へえ…」
「じゃあ、私は行くわ。それじゃあね、可愛いお嬢さん」
「あ、あの!」
「なあに?」
「…お名前は?」
「名前? 名前はエマ=クラリスよ」

にっこりと微笑み、女性は公園を去る。
一人残されたミユカは、ぽつりと呟いた。

「あの人…誰かに似てるなあ」


「ふー、疲れた」

家に帰宅したミユカが、大量の食材が入ったレジ袋を降ろしたと同時に。

『♪今 Untie さあ太陽よ 焼きつくせ 大地と共に』
「あ、電話だ」

ピッ

「もしもしー」
『ミユカか!?』
「あれ、どしたのパクリ」
『どうもこうも、シグマの母親が見つかったんだよ!』
「えっ!? ホントなのそれ!?」
『嘘だったら言わねーよ! とりあえず、今すぐウスワイアに来い!』
「わ、分かった」


「パクリー」
「ミユカ!」
「来たか」

携帯を手に息を弾ませ、シグマとKEAの元に来たミユカ。

「パクリ、さっきの…」
「ああ、さっき姉さんが来てな。シグマの母親らしい人からこの写真もらったんだと」
「…この子」
「俺と同じ!」

シグマが強く言った。

レストランの奴から聞いた話じゃ、それ持ってた人とシグマ、結構似てたらしいぜ」
「そうなんだ…」
「ミユカ、お前心当たりねーか?」
「うーん…」

記憶を辿るミユカ。
だが該当する人物はいない。

「ごめん、分かんない…」
「そうか、まあいかせのごれにいる事が分かったんだ。シグマと一緒に探しに行きな。アキヒロには俺から言っといてやるよ」
「うん、分かった。行こうシグたん」
「おう!」

シグマの手を引いて、ミユカはウスワイアから出る。
外に出た時、ミユカは「あっ」と声を上げた。

「どうした? ミユカ」
「実はさ、さっきある女の人に会ってね、その人も生き別れになった子供探してるんだって」
「……俺と、似てる」
「でね、その人にシグたんの事話したら、この言葉を伝えてって」
「何て?」
「『種は必ず芽となり、芽は必ず蕾となり、蕾は必ず花を咲かす』…って」
「…!」

瞠目するシグマ。

「シグマ?」
「何か…聞いた事ある様な気がして…」
「えっ?」
「昔…誰かに何かを聞いて…そしたらそう言われた様な…」
「……」

ふとミユカはシグマの顔を見る。
その瞬間。

「!!」

先ほど公園で会った女性の顔がシグマと被った。

「…似てる」
「え?」
「あの人…まさか…」
「ミユカ?」
「…シグマ。実はさっきね」


「君のお母さんに会ったんだ」


「…ウェス…どこにいるの…」

緑を纏った女性―――エマ=クラリスは憂いを帯びた表情を浮かべていた。

「ここには…いないのかしら…」

その時。

「もし、そこの人」
「はい?」

声をかけられたエマが振り向くと、そこには黒ずくめに目隠しという格好をした男がいた。

「この辺りに人外が出たみたいなんだけど…知らない?」
「人外? 人外って何かしら?」
「書いて字の如く、人間ではない者の事だよ。僕はその人外を消して行ってるんだ」
「どうして?」
「そんなの、人の脅威だからに決まってるじゃないか」
「そうかしら? 私は分からないけど…」
「そうだよ。例えば―――君みたいな人なんかね!」

と、懐からナイフを取り出し、エマに向かって投げ飛ばすシン・シー
エマはかろうじて、箒の房でナイフを受け止めた。

「…私が、人外なの?」
「君のオーラは人間のものじゃない…つまりそれは人外である事を現している」
「……」
「という訳で、死んでもらうよ」

再びナイフを投げるシン・シー。

「ごめんなさい…私は息子に会わなければならないの!」

エマが地面に叩くようにして手を置く。
すると―――。

「!?」

瞬く間に茨のツルが生え、迫り来るナイフを弾き飛ばした。

「…何だい今のは」
「植物魔術(ベジテーション)。私は植物魔術師なのよ」
「へえ、て事は魔女か。なるほど人ではない」
「そうね、人ではないかもしれないわね。けどそれは死の理由にはならないわ」

茨のツルがシン・シーに襲いかかる。
だがシン・シーは容易くそれを避け、手にしたナイフをエマの腹に刺した。

「!」
「これで終わりだよ」

もう一本のナイフをクルクルと回して向きを変え、エマの胸を刺す―――その寸前。

「な!?」

刺された箇所を中心に、エマの身体が幾重ものの葉へと変化した。
葉は風に乗ってシン・シーから離れると、再びエマを形成―――否、戻る。

「ブッシュメイジは自分を植物に変える事も出来るのよ。次はこちらから行かせてもらうわ」

再び地面に手を置くエマ。
今度は木の幹が爪の様に伸びてきた。
シン・シーはまた避けるが、今度はかすり傷をつけられる。

「く…」
「もうこれぐらいでやめなさい。私だって本当はこんな事したくないの」
「ふん…人外に優しくされるほど落ちぶれてないよ」
「…あなた、どうしてそこまで…」
「人外に答える義務はない」

シン・シーがナイフを構えたその時だった。


「エマさーんッ!!」
「!」

横から突然聞こえてきた声。
そこに視線を向けると、白い髪の少女と幼い少年がいた。

「あなたは…さっきのお嬢さん… !」

そこで少年に視線を定めると、エマは瞠目する。
彼女の脳裏で、写真の少年と目の前にいる少年の顔が、重なった。

「…ウェス?」
「…!」

その少年―――シグマもまた、脳裏で母と呼んでいた女性と目の前にいる女性の顔が重なる。

「…おかあ…さん」
「! ウェス…やっぱり、ウェスなのね!」
「お母さん…お母さん…ッ!」

互いに涙を目に溜め、歩み寄ろうとした刹那。


「へえー、子供がいたんだ」

「ッ!?」
「じゃあ一緒に殺してあげるよ。今まで離ればなれみたいだったし、そうすればずっと一緒だしね」

構えていたナイフをシグマに向かって投げるシン・シー。

「シグマ…ッ!」
「させないよ」

と、ミユカの足にもナイフを投げ刺す。

「くぁ…ッ! シグマーーーッ!!」

ミユカの悲痛な悲鳴が響き、シグマも突然の事に避けれず思わず目を瞑る。
誰しもがシグマにナイフが命中すると思っていた。
が。

ドスドス…ッ!

「…え?」

目を開いたシグマは、目の前の光景に唖然とする。
母エマがその身にナイフを受け止めていた。

「…お母さん?」
「ウェス…だ、い…じょ…ぶ?」

ドサッ

「! お母さんっ!?」

倒れたエマに駆け寄るシグマ。
ちょうど足に刺さったナイフを抜いたミユカも駆け付けた。

「エマさんしっかり!」
「お母さん! お母さん!」
「…怪我、は、無いみたい…ね」
「嫌だよ! 死んじゃ嫌だぁ!!」

シグマは大粒の涙をぽろぽろと溢す。
エマはその涙が流れる頬に手を触れた。

「やっと会えた…やっと…」
「そうだよお母さん! 俺だってずっとお母さんの事忘れなかったもん!」
「そう…ありが…と…う…ウェス…」
「! お母さん…嫌だぁああッ!!」
「…さて、次は君だ…魔女の子供」
「ちょっ、あんた…ッ!」

ミユカがギリ、と歯噛みする。
蛇の目になるのもそうはかからない。
と。

「…い」
「ん?」
「許さないッ!!!!」

シグマが突如激昂した。
それをきっかけに、彼の体に変化が訪れる。
四肢が茶色の毛に覆われ始め、頭に犬耳が生え始めた。
能力―――スロウディングスビースト、環境獣化が発動したのだ。

「もう嫌だ…あの時みたいに! 何も出来ないまま! 守れないのはたくさんだ!!」

「今度こそ! 絶対にお母さんを…お母さんを俺が守るんだぁあぁぁああああ!!!!!!」

咆哮。
その態は、そしてその姿は。
正真正銘、狼そのものだった。

「ウェス…」
「結局、人外の子は人外か。ま、とりあえず消さないとね―――」

ナイフを懐から取り出そうとしたと同時に、シグマが彼の目の前に躍り出た。

「な…ガッ!?」

シン・シーが驚愕している間に、シグマは彼の頭を殴り付ける。

「ぐ…人外の子が…」

シグマの攻撃はまだ続く。
次はシン・シーのナイフを持つ腕に噛み付いた。

「うわっ!」

思わずナイフを落とすシン・シー。
それを見たシグマは腕から口を離した。
だがそこを突いて、シン・シーは隠し握っていたナイフをシグマに向ける、と。

「だりゃあぁっ!!」
「ッ!?」

ミユカの得意の蹴り技をまともに受け、後ろに吹っ飛ばされる。

「言っとくけど私はアースセイバー独立隊員だよ。これ以上この二人を傷つけたら、ただじゃおかないからね!」

ミユカの警告に眉をひそめるも、「はあ」と溜め息をつくシン・シー。

「状況が状況だし、今回はここまでにするよ」

「難は去ったみたいだね…」
「…あっ、お母さん!」

思い出したようにエマの元に駆け寄るシグマ。
だがエマの体の傷は―――。

「あれ…浅い…」

エマがこちらを向いた時、ナイフは深く突き刺さっていた。
しかし視界にある傷はそれにそぐわない浅さだ。

「ブッシュメイジはね…傷を負った所、だけ、植物に変えて治癒出来るの…完全には治らなかっ…たみたいだけ、ど」

そこでエマが軽い吐血をする。

「お、お母さん!」
「とにかく、早くウスワイアに運ぼう!」


ウスワイア、治療室前。

「………」
「…シグマ、そんなに心配しなくても大丈夫だよ。看護師さんなら絶対助けられる」
「でも…」

その時、治療室から莉絵が出てきた。

「莉絵!」
「エマさんの容態は?」

すると莉絵はにっこり笑って、

「大丈夫よ。命に別状は無いわ」
「良かったぁ~…」
「なあ、会いに行っていいか?」
「今は寝てるから、また後にしなさい」
「…うん」

納得出来ない面持ちで俯くシグマ。
それを見た莉絵は、シグマの目線に合わせて座り込んだ。

「お母さんはずっとあなたを探してたの」
「…知ってる」
「だからとても疲れているのよ。ゆっくり休ませないと駄目、分かるわね?」
「………うん」

「よし」と笑い、莉絵はシグマの頭を撫でる。

「起きたら言いに来るから、ミユカと遊んでてちょうだい」
「分かった」
「ん、いい子ね」

そう言い残すと、莉絵は治療室の中に戻って行った。

「…シグマ。パズルしようか」
「…うん! 何のパズルだ?」
「組み立てパズルだよ。でもシグマに出来るかな…」
「むっ、出来るに決まってらあ!」
「キシシッ、まあつまずいたら助けてあげるよ」

ガチャガチャ

「むー…分かんねえよー」

ミユカの個室。
エマが起きるまでの間、二人は脳を鍛えるパズルで暇潰ししていた。

「このパーツをここに置くんだよ」
「こうか?」
「そそ、んでこれとこれを…」
「うん…」
「で最後にこれを置く」
「…やった、出来たぁ!」
「次はちゃんと一人で出来るようにしないとね」
「う…」
「キシシッ。やっていけば慣れるって」

そこでドアの向こうから莉絵の声が響いてきた。

「シグマー、ミユカー。エマさん起きたわよー」
「ホントか!? 行くぞミユカ!」
「うん!」


「お母さん!」
「エマさん!」

治療室のドアが勢いよく開いた。
部屋ではエマが優しい笑みを浮かべ、ベッドに腰掛けいた。

「…ウェス」
「お母さん、大丈夫?」
「ええ」
「………」

次第にシグマの目に涙が溜まり、頬に赤みがさしてくる。
早くも嗚咽まで出てきた。

「…っく、おがあ…ざん…」
「会いたかったわ…ずっと、ずっと……あなたを…」
「……ひぐっ、し…っ!」


「お母さぁぁああああああああんっ!!!!!!」


たまらず、シグマは母の胸に飛び込んだ。
エマは泣きじゃくる息子を優しく抱き締める。

「会いたかったよぉ! お母さん…うわぁあああん!!」
「私もよ…ウェス…!」

数年生き別れになっていた母と息子。
ようやく、巡り会えた瞬間(とき)だった。
ミユカも莉絵も、それを微笑ましく見守っている。

「…良かったわね」
「うん」


後日。
捜索が解決した為、ミユカはシグマとエマを連れて冬也、天河探偵所、出雲寺組にお礼を言いに回った。
その際、天河探偵所ではこんな会話があった。

「なるほど魔女だったか…ではあれはエマ殿だったんじゃな」
「あれ?」
「うむ、実はウスワイアから出た後、何かに跨がって空を飛ぶ人影を見てな。今振り返っ箒みたいな物に跨がっておったし、エマ殿が魔女だというなら納得がいくぜよ」
「へえー…って! それ早く言ってよー!!」
「す、すまん…何しろ二度見した時はもういなかったもので…」
「もー…」
「ミユカさん、そんなに怒らなくてもいいですよ。こうして出会えたのですから。ね、ウェス」
「おう!」


魔女の母、数年の時を経て獣の息子と再会す―――。

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最終更新:2011年10月25日 09:00