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火波姉妹の家庭の事情?

某日、2-2。

「……じゃ、鳥さんの家って家事分担なの?」
「なくはない、と思ってたけどな」

休憩時間にトキコ・シスイと歓談していたスザクは、2人の反応に苦笑して言った。

「2人暮らしになったし、アオイも『何かさせてくださいませ』って譲らないから」
「蒼さんらしいなぁ……何かリアルに想像つくよ、その場面」
「で、実際の所どう分担してるんだ?」
「んー……料理と洗濯、お風呂の用意とかが僕で、掃除とか片付け全般がアオイかな」

聞いた感じではバランスが取れているようだった。

(鳥さんドジだからなぁ……比べて蒼さんはしっかりしてるし)
「良い組み合わせだと思うぞ。やっぱり楽だろ?」

が、シスイのその尤もと思われた発言に、

「いーや、違うね」

なぜかスザクが噛みついた。しかも露骨に不満を露わにして。

「な、何で?」
「お互い苦手な部分をフォローし合ってるんだ。それだけならいいんだよ。けどな……」


『んー……やっぱり味が薄いですわ』
『ううん、いけるって。悪くないよ』


「料理上手は下手な人を励ますだろ? だけど」


『―――はい、終わりましたわよ』
『悪いな、アオイ』
『いいえ。……それにしても、どうしてこのくらいの事が出来ませんの?』


「片付け上手は下手な人を見下してる。僕はそれが嫌なんだよ」

聞いた2人は顔を見合わせた。アオイがスザクを? 想像がつかない、というか出来ない。

「……それはさすがにないんじゃない? 蒼さん、鳥さんにぞっこんだし」
「性格からしてもあり得ないだろ。いや、敵とかだったら別かも知れないけど」
「いや、2人ともアオイのオフを見たことないからだよ。あれは間違いなく……」
「わたくしがどうか致しました?」

いきなり背後から声。振り向くと、話題の当人がやって来ていた。

「アオイ? いつからそこに」
「たった今ですわ。……今の、わたくしのお話ですの?」
「まあな。……ていうか、アオイ」
「はい?」
「片付けの後で、『どうしてできませんの』って訊くのはやめてくれないか? 凄くみじめな気持になるんだけど」
「そう言われましても……本当にわかりませんもの。姉様、どうして整理整頓が出来ませんの?」
「でわーっ!! だーかーらー、そう言う物言いをやめてくれって言ってるんだよーっ!?」

俄かに勃発した姉妹喧嘩を前に、ギャラリーと化した2人がひそひそと言う。

「……ねぇ、一角君。蒼さんってさぁ……」
「典型的な『何で出来ないのかがわからない』タイプだよな」

ちらりと火波姉妹の方を見る。

「別に、上から見ているつもりはございませんけれど?」
「それなら教えてくれてもいいだろーっ!? いつも同じ調子じゃないか!」
「えぇ!? で、ですけど本当にわかりませんもの! 教えると言っても、何をどのように……」

はぁ、とため息をつく二人であった。



火波姉妹の家庭の事情?

(何だかんだで仲はいいのだが)
(微妙な所で噛み合わない2人である)

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最終更新:2011年11月07日 14:08