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孤の闇を彷徨う蛇

最近、何だか寂しく感じる。
そう思い始めたのはいつだったかな。
昔はそんな事無かったんだけど。

襲撃される数日前、しゅざくっちとあおいっちが話してるのを見た。
最初はやっぱり似てるなあ、って思いながら見てたけど、段々しゅざくっちが羨ましく思えてきた。
今まで一人だったから、やっぱり嬉しそうだ。

また別の日には、ウスワイヤでアリスの事心配してたミラー君を見た。
死んでも一緒にいれるなんて羨ましいな。
それに性格が正反対でも、仲良しさんだもん。

ウスワイヤが襲撃された時、不安がるシグたんを魔女さんが抱き締めて落ち着かせてた。
それを見てお母さんに甘えていた頃の自分を思い出した。

何だか、皆が羨ましい。
皆、親とか、兄弟とか…家族がいる。
私には、いない。
昔は持っていた、大好きなもの。
でも無くした。
だから今の私には友達しかいない。
だから皆凄く大事で、大好きで、守りたいんだ。
皆といれば楽しいし、嫌な事全部忘れられる。

―――でも。

家に帰ったら、いるべき人がいない。
お父さんとお母さんが、いない。
何も話せない、甘えられない、一緒に笑えない。
寂しさだけが、心に積もる。
現実が、嫌でも見える。
この前なんか―――。

『鳥さんと蒼さんて仲良いよねー』
『まあな』
『確かに、喧嘩はあまりしませんわね』
『いいなー…あ、そういや姉ちゃんと妹ちゃんも、仲違いとかしないよね』
『そうね』
『ウミと喧嘩するなんて有り得ないもん』
『……そっか』
『ミ…ミユカちゃん?』
『ん?』
『どうしたの、大丈夫?』
『? 何が?』
『だってミユカちゃん…』


『涙…出てるよ?』


『え? …ホントだ…』
『どこか痛いのか?』
『………ちが、う』
『ミユカさん?』
『……っ』
『あ、おいっ!?』
『ミユカちゃん!』

四人を見てたら、羨ましく思えたんだろう。
家族がいる、四人が。
自分にないものを持っている、友達が。
だから泣いたんだ。
自分だけ違う世界にいる気がしたから。
自分はもう二度と戻れない世界にいると思ってしまったから。

結局私は―――ひとりぼっち、なのかな。
ずっと…ずっと。
友達がたくさんいても―――私は。


―――孤独なまま?


孤の闇を彷徨う蛇


(私には友達しかいない)
(それのせいなのか)
(凄く寂しい気がするよ)

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最終更新:2011年11月11日 19:04