「ふふ~ん♪…ん?」
「こんにちはー」
「あぁー!チヅルさん、こんにちはです~」
「こんにちはマナちゃん、メイムちゃんいる?」
「はいー、今縁側の方で休んでると思います~」
「そっか、ありがと。マナちゃんもお掃除一区切りついたらおいで、
風月堂の苺大福をお土産に持ってきたからさ。」
「わぁー!ありがとうございますー!お掃除頑張っちゃいます!」
「あはは、じゃあまた後でね。」
「メーイームちゃん。」
「…チヅル?」
「また遊びに来ちゃった、えへへ。あぁ、お賽銭は入れてきたよばっちりと!」
「お土産も持ってきてくれたんだ、・・・なんだか悪いね。」
「来訪するのにお土産は必須でしょ?…隣良い?」
「どうぞ。」
「ありがと。」
「…最近調子はどう?」
「んー、ぼちぼちかな。知りたいこともそれなりに知れてるし、毎日新しい発見ばっかりで楽しい。
メームちゃんは?」
「私?…まぁ、私もぼちぼちかな。」
「そっかー、まぁ平和が一番だよね。」
「そうだね。」
「そうそう、そういえばメームちゃんはさ、」
「ん?」
「まだウスワイヤのこと、考えてるの?」
「………」
「…あ、苺大福美味しい。」
「…あんな場所、あっちゃいけないんだ。」
「うん、優しいメームちゃんならそう考えるよね。…けど半分間違い、かな。」
「どうして?」
「メームちゃんは悪いところしか見てないからだよ。『概要』と『現状』と『問題』と『打開策』、
でも、肝心の『何故』がそこにないの。」
「っ私は、皆のことを考えて…!」
「メームちゃんはさ、ウスワイヤが『何故』あるか知ってる?」
「…特殊能力者の保護。」
「んー、まぁ要点はそれだよね。」
「だけど、そんなの建前じゃないか!『保護』という真っ当そうな理由を盾に超能力者を閉じ込め、
隔離して…本人の意志を、無視して…!!」
「本当にそう?」
「っ!?」
「本当に、全部そうだと思う?メームちゃんは実際その目で見た?ウスワイヤで不当に扱われる能力者を。」
「それ、は…」
「無いよね?だってメームちゃんがもしウスワイヤに行ってたら、ウスワイヤ壊滅しましたーって話でそうだもの。
で、そんなことになってたらこの神社は今みたいに平和じゃないよ?マナちゃんが表でのうのうと掃除なんかしてるわけがない。」
「………」
「別に私はウスワイヤを庇護する為に言ってるわけじゃないし、メームちゃんの気持ちを考えないで言ってるわけでもない。
客観的に見てそう感じただけだよ?」
「…じゃあ、チヅルは私に…ウスワイヤで保護されろって言いたいの?」
「あはは、まさかー。私はね、ただ考えて欲しいだけ。」
「…考えて?」
「そ、別に今急いで答えを出さなくたっていいじゃない。ウスワイヤが、アースセイバーが『何故』あるのか…その理由をさ、
じっくり考えて、考えて、それから答えを出したって遅くはないと思う。ああ、でも八十神千鶴の個人的意見としては…」
「私とメームちゃん達の『今』を失いたくないからかな。」
八十神千鶴の『神社』訪問
(ゆっくり、ゆっくりと『答え』を見つけよう)
(この移り変わる季節を見ながらでも)
最終更新:2011年11月23日 13:19