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モンスターハンターズ、星の子を発見

-9年前・某所-


「ジュン君、次はどこ探険するの?」
「うん…でもアキヒロが戻って来ないと、まだ他の場所に行けないな」
「そっかあ…アキヒロ、遅いなあ」

いかせのごれのとある森の入口。
ケイイチジュンイチは、未だ中に入ったままのアキヒロを待ちぼうけていた。
と。

「あっ、アキヒロ!」
「待たせて悪かったな。奥に何かいる気がしてさ」
「そうか……って…」
「アキヒロ…」


「「…後ろの子、誰?」」


二人が指差した方には、アキヒロに手を握られている少女がいた。
少女の金色の髪は、まるで星の様にキラキラと光っている。

「ああ、森の奥で変な揺り籠の中で寝てたんだ」
「変な揺り籠?」
「月みたいな形の揺り籠だったんだ」
「へえ…いかせのごれの妖怪かな」

すると少女が口を開いた。

「妖怪じゃないの、『星の子』なの~」
「星の子?」
「…空から落ちてきたって言ったんだ」
「本当に?」
「分からないけど、揺り籠が月の形だったし、コイツの髪…異様に光ってるだろ?」
「確かに…ちょっと不自然だよなあ」
「それでどうするの?」
「放っておいたらホウオウグループに捕まるだろうし、とりあえず仲間にしようかなって」

その言葉にケイイチが不安げな表情になる。

「大丈夫? 人間じゃないにしろ、その子には危険じゃあ…」
「ならどうすんだよ」
「うーん………それしか、無いね…」
「な?」
「その子、名前あるのか?」
「俺も聞いたんだけど、首傾げたから無いと思う」
「じゃあ、こっち達で決めようよ。名前無いと不便だし」
「そーだな……何がいい?」

悩む三人。
少女はアキヒロと二人の顔を交互に見ている。






「アキお兄ちゃん、お腹すいたのー」
「「…お兄ちゃん?」」

少女の言葉に固まる二人。

「何か、懐かれた。多分最初に会ったから」
「…まるで生まれたばかりの小鳥と」
「たまたま居合わせた動物みたい…」
「…だよな」
「ねー、アキお兄ちゃんー」
「ん、ああ。悪いけど、もう少し我慢してくれな」
「はーい」

ふにゃっと笑う少女。

「本当に懐いてるね…」
「…あ」
「どうした? ジュンイチ」
「その子の名前だけど、『ヒカリ』ってのはどうだ?」
「ヒカリ?」
「ほら、髪光ってるし…星の子らしいと思うけど」
「そうだね、こっちもいいと思うよ」
「じゃあ決まりだな、おい」
「ん?」

アキヒロがポンと少女の頭に手を置く。

「兄貴分から最初のプレゼントだ。お前に名前をやる」
「名前? 何なのー?」
「『ヒカリ』だ」
「ヒカリ…ヒカリ! キレイ!」
「気に入ったか?」
「うん! ありがとう、アキお兄ちゃん!」
満面の笑みを浮かべる少女の頭をやや乱暴に撫でるアキヒロ。
と、ジュンイチがポツリと呟いた。

「…名付け親僕なんだけど」
「あははは…」


モンスターハンターズ、星の子を発見


-因みに現在-

「アキお兄ちゃんー」
「………」
「アキお兄ちゃんー」
「………」
「本当に兄妹みたいだな…」
「髪の色も同じですしね」

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最終更新:2011年12月29日 21:10