黒いフードの影と白と黒の双子は、
火波スザク、火波アオイ、
そして兵器
カチナの戦闘を終始見つめていた。
「おわったね」「うん、おわったね」
「なら、こちらも行動を開始するとしよう」
白と黒の双子と黒フードの影は
それぞれ一歩踏み出すと標的を片方に定めた。
「私はあの生物兵器の方へ行くとしよう」
「じゃぁ」「ボク達は」「あの姉妹の」「監視を」「「続けるよ」」
「では」「「じゃぁね」」
話がまとまったようで三つの影は二つと一つに分かれた。
――――――裏路地――――――
黒フードの影は倒れたカチナに近づき、
何らかの力を使おうと手をかざそうとした。
しかしその瞬間倒れていたカチナが起き上がり鉈で斬りかかってきた
「ふむ、」
黒フードの影は抵抗もせずに立っているだけだった
しかしカチナの鉈は手応えもなくブンッと風切り音だけを残した
何もないところを切ったわけではない、黒フードの影をすり抜けたのだ
もう一つ付け加えると黒フードの影を鉈が通過するとき『鉈の方が』歪んで見えた
「だれ、だ、おまえ?」
怯んで隙ができたカチナに今度こそゲブラーは手をかざした
『廻れ』
ゲブラーがその一言をつぶやいた瞬間三つの出来事が同時に起こった
一つは疲労困憊したカチナの体力が瞬く間に回復したこと、
一つはゲブラーが突如として消えたこと、
一つはその場に真っ黒なカードが落ちていたこと。
カチナはしばらく呆然としていたが落ちていたカードに気づき、
それを手に取り戦慄した
頭の中にイメージが流れ込んできたのだ。
ついさっき『めいれいを邪魔した女』と殺したはずの『殺さなければいけない女』
そして彼女たちのの居場所がリアルに脳裏に入ってくる
カチナは今あったことも半ば忘れすっと口の両端をつり上げた
――――――白波家付近(上空)――――――
上空に二つの影が浮いていた
とてつもなく派手な光景にもかかわらず
道行く人は見向きもしない。
誰も意識していない、否。意識できないのだ
そこに新たな影が『空間を歪めて』現れた
「お帰りゲブラー!」「早かったんだねぇ」
「あぁ」
「「あれぇ?」」「おや?」
「中の誰かが」「ボク達に」「「気づいたみたいだね」」
「そのようだな」
三人はそろって下を向き目を細めたのであった
最終更新:2012年08月06日 14:38