「ったくマジタラシだなオメェは…」
《っくく…》
「いつまで笑ってんのそこー!」
《てへへ、ごめ~んみ!》
「もー…
エレクタだからここまでにするけどさあ」
「じゃあ僕とか父さんだったr」
「K-1グランプリ技かける」
「落ち着いて
レンコ。彼らの場合、逆にそれが仇と化すよ」
生物兵器の性能テスト専用の闘技場にて。
一先ず訓練を終えたアッシュとドグマシックスズ達は雑談を交わしていた。
「つーか魎! 何で戦闘用にしなかったんだよ!!」
「仕方ないじゃないか。メンテナンス中なんだから」
「ちっくしょぉ~…あのチビ、このタイミングでやるなよな~…」
「ま、まあまあ…」
「
ブランもブランだぞ!!」
「え、え?」
ずい、とブランに詰め寄るリキ。
「何だよあの動き! 俺様が教えてやったのとぜんっぜん違うじゃねーか!!!」
「だ、だってぇ…」
「教えた?」
そこでアッシュが割り込んでくる。
「明日訓練あるから、この間に動きの練習すんぞーって、昨日教えてやったんだよ。あーあ…」
「無理だよ…リキ、速すぎるし…」
「お前が遅すぎんだよのろまが!!!」
「コラ、リキ! ブランにあんまりキツイ事言わないの!!」
メンバーでは面倒見の良い、姉御肌な存在であるレンコが窘めた。
にも関わらず、リキは更に暴言をぶつける。
「だって俺達は戦いの申し子、”ドグマシックスズ”だぞ!! なのにコイツときたら、戦うの嫌い、平和で過ごしたいなんてほざくし…」
「い、嫌だもん…誰かを、傷つけるなんて…」
「お前それでも生物兵器か!?」
「そ、そうだけど…ッ!」
「そんな甘ちゃんみたいな考え方すんなよグズ!!!!!」
ダメージがデカかったのか、涙目でフルフルと震えだしたブラン。
と。
プツン――…
「?」
「ブランちゃん?」
《どったのー?》
「………」
「な、何だよ」
「…もん」
「え?」
「違うもんッ!!!!!!!!」
ジャキィンッ!!!
「!」
《ヤバッ!!》
怒号を上げた瞬間、ブランの髪が、爪が、手が、足が。
刃となってリキに襲いかかった。
「リキの馬鹿ぁぁぁあああッ!!!! 馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿ぁああああああああッ!!!!!」
「ウェッ!?」
「わ、ちょ、落ち着けブラーン!」
「ブランちゃん! それリキ君殺しちゃうから!!」
「エレクタ! ジングウ呼んで!!」
《は、はーい!》
その後、レンコにタンコブを作られたリキの姿があったそうな。
閑話
「でもさ」
《んー?》
「リキ君、何だかんだで面倒見良いよね」
《何でー?》
「あんな事言ってたけど、ブランちゃんの練習見てやってるじゃないか」
《あぁ~。ぷっくく…》
「? どうしたのエレクタちゃん」
《ん~…じゃあ一つだけ、教えたげる!》
「何だい?」
《あのね、リキの奴、アッシュがブランにナンパしてた時ね…”つまんなさそうな顔”してたんだ~》
「ぶえっくし! っつー…何だよ、風邪ひいたか?」
最終更新:2012年12月06日 21:25