「……♪…………♪」
今日は、おかいものに行ってきた。
こんぺいとがなくなったから、買ってきたの。
こんぺいとは、たいせつ。
だから、いつも持っていたいの。
「おねえちゃん、こんぺいとうのおねえちゃん」
「…
コオリ」
歩いてたら、アオ、よばれた。
コオリは、アオのこと「こんぺいとうのおねえちゃん」ってよぶの。
「こんぺいとうのおねえちゃん、なんだかうれしそう」
「うれしそう?」
「うん。いいこと、あったの?」
アオには、『うれしい』が分からない。
でも、いいことなんだね。
「こんぺいと、買ってきた。コオリも、食べる?」
「たべる」
コオリといっしょに、座ってこんぺいと、食べた。
「おいしいね」
「うん。おいしい」
こんぺいとは、おいしい。
コオリといっしょに食べると、もっとおいしい。
何でだろう。不思議。
「…聖なる
マリア、我らが母よ…♪」
「?おねえちゃん、そのうたなあに?」
「?……わかんない」
『うれしい』から、歌いたくなったのかな。
なんで、この歌だったんだろう。
「…コオリも、歌う?」
「……うん」
二人で、アオの覚えてる歌を、歌ったの。
不思議な歌。あったかい歌。
「お。二人ともご機嫌だな」
「あ、とらのおじさん」
歌ってたら、後ろから人が来た。
ええと…そう。
ロイドってひと。
『みれにあむ』ってところのひと。
「ロイド、どうしたの?」
「ん?いや、特に用ってわけじゃあないんだが…歌が聞こえたからな」
「うた?こんぺいとうのおねえちゃんのうた?」
「アオの歌じゃないよ。アオが覚えてる歌」
「どっちでもいいさ。…なあ、その歌どこで覚えたんだ?」
「知らない。アオ、覚えてた」
「そうか…」
ロイド、そう言ったきりだまっちゃった。
どうしたんだろう。
「…ロイド?」
「とらのおじさん、どうしたの?」
「………ん?いや、何でもない」
「そう」
「…なあ。もう一度、その歌聞かせてくれよ」
「さっきの歌?いいよ」
ロイドは、この歌好きなのかな。
アオは「好き」ってよく分からないけど。
それとも、あったかい歌だから、聞きたいのかな。
不思議。
六つ花の歌-Magdalene Song-
(聖なるマリア、我らが母よ)
(善き者に救いを、悪しき者に罰を)
(マグダラの民に祝福と加護を与えたまえ)
(我ら聖母の御子、悪しき世界を断罪せん)
最終更新:2013年02月17日 15:20