今日は「はっぴーばれんたいん」っていう日なの。
チョコレートをいろんな人に配る日なんだって。
だから、アオも配る。
たくさんの人に配ると、いいんだって。
チョコレート、たくさん必要、だね。
コオリといっしょに、チョコレートを作る。
先生は、タカコ。
最初は、チョコレートを袋の中に入れてばんばん叩くの。
そうすると、こなごなになって溶けやすいんだって。
「タカコー、こなごなになったよー」
「そう?じゃあ次は…チョコを湯煎で溶かす工程ね」
「ゆせん?」
ゆせんって何だろう。
はじめて聞く言葉。
「コオリ、しってるよ。おゆでとかすの」
「お湯でとかす?………こう?」
「ストーーーーーーーーーップ!!!お湯をチョコに入れるんじゃなくて、お湯の熱でチョコを溶かすの!!」
お湯はあったかいから、チョコレートが溶けるんだって。
お湯を入れるんじゃないんだ。
ゆせんが終わったら、型に入れて『でこれーしょん』して、れいぞうこで固めるの。
固まったら、できあがり。
「おてがる」って言うんだって。
「できたね」
「できたね」
「たくさんできたね」
「たくさんの人にくばれるね」
チョコレートを、きれいな袋とリボンでかざったの。
一番きれいなチョコレートを一番きれいにかざって。
「タカコ、あげる」
「…え、私?」
「お勉強の、お礼。はっぴーばれんたいんなの。ね、コオリ」
「ねっ」
「ね、って言われても…ううん。ありがとうね」
タカコ、もらってくれた。
よかった。
きれいにかざったチョコは、リュックサックの中に入れたの。
たくさんあるから、こうやって持っていくの。
コオリも、お手伝いしてくれるから、いろんな人に配れるね。
「コオリ、じゅんびできた?」
「うん。コオリ、だいじょうぶよ」
「じゃあ、しゅっぱーつ」
「しゅっぱーつ」
チョコレート配りのたびに出るの。
最初はどこに行けばいいかな。
白い二人のバレンタイン~始まり~
最終更新:2013年02月17日 15:21