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【拒絶ヒストリー】

‐第四話・目を背けた日々‐



柔らかな日の光に照らされる公園で、俺はそんな日の光を避けるように日陰に立っていた。

アルビノの俺は日の光が苦手だ。

ついでに嫌いだ。


目が痛くなるし、俺の守る色の無い肌を容赦なく焼くから。








「あったかいね」

「あったかいね」

「…………」



公園のベンチには大人の男と小さな女の子が日向ぼっこをしている姿が目に見えた。





「そう、あんたらもか。」



俺の目には『見えた』


あの二人の本質が、その経緯が。


異能力者、しかも一人はあの『悪夢』とやらの能力。

所属は…ホウオウか。

面倒だな、どうしたら面倒を避けられるかは勿論わかるけどね。


異能力者どうし、傷の舐め合いをしようとも大きな野望に共感して手を貸そうとも、捕えられて
使い潰されようとも思わない。



ただ俺は俺の人生を平坦に、何の感動もなく過ごしたいだけなんだ。




どのみち、俺は長くは生きられないだろうから。



先天性色素異常、いわゆるアルビノは外界の刺激や影響を強く受けてしまう。

守るための色を持たないからだ。


それに俺は身体が弱い。

少し病気をこじらせただけで死んでしまうだろう。




だからこそ、俺は誰とも深く関わりたくない。




置いて逝かれる悲しみは嫌というほど理解してるから。



誰も何も知りたくない。

見たくない。


ため息をついてベンチから見えない位置に移動するように、木の陰に隠れて長めの純白の髪の毛にふれる。


そこには昨日見つけた遥の髪留めがついている。



どうしてあったのかはわからない。



でも、これでキミを感じてられる。



残滓としてではなく実態として。



『どうしたの?大丈夫?』


うるさいよ。


これはただの記憶の残滓、残りカス。


キミはもういないんだから。

陽炎みたいに揺れる幻影は消えてくれ。





俺は揺らめきながら微笑みかけるキミから目を背けた。




苦しいだけの、つらい記憶なんてもう忘れてしまいたい。


キミと過ごした優しい日々だけが泡沫のように揺れればいいんだ。


<To be continued>

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最終更新:2013年05月06日 12:59