「それよりも君珍しい髪と目だね。もしかして能力者?ねぇねぇ能力者?」
「………っ、こっちくんな変態!不審者!気持ち悪い!」
御坂成見が怪しげな男に話しかけられている時であった。
「ん?あれ成見君じゃない?」
「…そうだな。」
それを遠くから眺める少年と少女がいた。
一人は小柄で猫目の少し笑みを含んだ表情が目を引く怪しげな少年、
もう一人は長い黒髪を持つ中性的な背の高い少女だ。
不思議なのは、それなりの数の人が行きかう道路から投げ眼ているのに、
誰も二人が「見えていない」様子だった。
まるでそこに「誰もいない」かのごとく、無視するように。
「ねえねえ、助けに行こうよ!」
「抜かせ亮、お前は騒ぎに首を突っ込みたいだけだろう?」
「静葉はつれないねぇ~近所の子が変質者に絡まれてるんだよ?」
亮と呼ばれた少年はにやにやしており、明らかに成見を助けるよりも騒ぎに
首を突っ込みたい様子だった。
「うるさい、大体何のためにお前に『かくれんぼ』をさせて、
俺が使いたくもない『耳を塞ぐ』を使ってまで外に出たと思ってるんだ?」
「はは!ごめんって!
…でもどうするの?絡まれてるのは事実だよ?」
亮はにやにや笑いをやめて、真面目な表情になりながら言う。
「確かに、放って置くには少し不安だ。
話しかけて成見から引き離そうか。ダメなら俺たちの『力』で成見を連れて逃げればいい。」
「うんうん、その作戦で行こうか!
一応ダニエルに相手の身元調べてもらっとく?」
「うん、そうだな。だがそれは成見を引き離した後ででいい。
今はあの子を助けることだけ考えよう。」
静葉と呼ばれた少女はそういうと歩きはじめる。
「やれやれ…なんだかんだいって静葉は優しいんだよね。
予定大幅に狂っちゃうのにさ。」
そんなことを言いながら亮もその後に続く。
「…おいあんたら、その子をどうする気だ?」
「はいはいこんにちは~!
急にごめんね、僕は
橋元 亮、そっちの目つき態度悪いのは
巴 静葉。
成見君の知り合いだよ!」
「亮!?それに静葉姉ちゃんも!」
――そして二人は、まるで空間から湧き出るように姿を現した。
<To be continued>
最終更新:2013年05月21日 17:44