第8話、ある狂人の日記―
<8月10日>
きょうは、おむかいのとなりのとなりのいえのいぬがうるさかったので、
おひるのだれもいないときにころしました。
『あかいてん』はおなかのすこしうえのみぎあたりにありました。
のたうちまわってしんだのが、とてもおもしろかったです。
きょうも、おかあさんとおとうさんはかえってきませんでした。
でも、
シャルルはもう9さいなのでひとりでだいじょうぶです。
<8月11日>
きょうはいいてんきだったので、おひるねをしました。
おひさまがぽかぽかしてて、とてもきもちよかったです。
とちゅうでへんなおじさんが、かってにおうちにあがっていたので
おしおきにはれつさせてやりました。
『あかいてん』はあたまの、みぎのめのちかくにありました。
おへやがよごれてしまったので、ゆうがたにおそうじをしました。
うごかなくなったおにくは、すなにかえておはなばたけにまきました
おはなさんがげんきになるとシャルルはうれしいです。
<8月31日>
きょうはあさからおかあさんにおしえてもらったとおり、パンをつくりました。
ふわふわでやわらかいおいしそうなパンができました。
2つめをオーブンからだしたときちいさなおとこのこがみていたので、
1つめのパンをあげました。
おいしそうにたべてくれたので、シャルルはうれしいです。
『あかいてん』はみぎのくびすじにありました。
けれど、シャルルはおねえさんなのでえがおでおみおくりしました。
<9月15日>
きょうはあめがふっていたので、おせんたくものをおそとにほせませんでした。
しかたがなかったので、きょうはおうちでえほんをよみました。
おゆうはんはおかあさんがおしえてくれたラザニアをつくりました。
とてもおいしくつくれたので、いつおかあさんとおとうさんがかえってきても、
おいしいおゆうはんをつくれるとおもいます。
きょうは『あかいてん』をみませんでした。
<10月5日>
きょうは『あかいてん』のみえたのでおいさんをきってみました。
ああかいてんにそってきれいにきれました。
おかあさんおとうさん、はやくかえってこないかなぁ。
<11月1日>
おかあさんおとうさんまだ?
おなかすいたよ
<11月23日>
たすけてよ
かぜひいてくるしいよ
いたいよくるしいよいたいよくるしいよいたいよくるしいよいたいよくるしいよいたいよくるしいよ
いたいよくるしいよいたいよくるしいよいたいよくるしいよいたいよくるしいよいたいよくるしいよ
いたいよくるしいよいたいよくるしいよいたいよくるしいよいたいよくるしいよいたいよくるしいよ
たすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけて
たすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけて
たすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけて
<12月10日>
寒い、よぉ
もう、いや…
<12月25>
あ
し、にた
――――――――――――――――――――――――
「おい!大丈夫か!?」
「あ…あが…」
「意識は一応有るな。飢えと衰弱が激しいが。
俺は重久、すぐに助けてやるからな!」
「し…げひ…さ…?」
こうして狂人の少女は光を見た。
<To be continued>
最終更新:2013年06月25日 10:55