「リンドウ、何読んでるの?」
「みどりのおじさん、なにしてるの?」
「あ?新聞だよ、見りゃ分かんだろ」
コオリといっしょにおさんぽしてたら、リンドウが何か読んでたの。
新聞。アオ、知ってるよ。
いろんなこと、書いてあるの。
学校でも見たことあるけど、それとは違う新聞なんだって。
同じ新聞なのに、不思議。
「見せて見せて」
「みせてー」
「ちょ、てめえら俺はまだいいって言ってな……ああもう!」
コオリと一緒に、リンドウの新聞を見るの。
いろんなことが書いてあって、毎日違うことが書いてあるんだって。
「こうつうじこ」のこととか「いべんと」のこととか、たくさん書いてあるの。
アオやコオリには難しい言葉もあるから、リンドウに教えてもらうの。
「みどりのおじさん、これはなんてよむの?」
「おじさんって言うな。……亡霊。『ぼうれい』って読むんだよ」
「ぼうれい?」
「ぼうれいってなあに?」
「あぁ?お化けだよお化け」
「おばけさん?」
「おばけさんなの?」
「そうそう、おばけおばけ」
おばけさん。
お話ではよく聞くの。
いかせのごれには、たくさんいるのかしら。
「おばけさんって、どんなのかしら」
「アオ、知ってるよ。おばけさん、アオやコオリみたいに、さわれないの」
「さわれないの?」
「うん」
「でんきのおにいちゃんみたいに?」
「
エレクタとは、ちょっと違うんだって。エレクタが言ってたの」
「そうなの?」
「そうなの」
「なにがちがうのかしら」
「わかんない」
エレクタも、おばけさんも、さわれないの。
でも、エレクタはおばけさんじゃないんだって。
なんでだろうね。
「きっと、エレクタは見えるからおばけさんじゃないんだ」
「おばけさんはみえないの?」
「うん、見えないって聞いたことあるの」
「でも、しんぶんにはおばけさんがみえているわよ」
新聞には、おばけさんのことがきちんと書かれている。
新聞の人は、おばけさんが見えていたみたい。
「きっと、不思議な力で見えたのよ」
「ふしぎなちからなの?」
「うん、前にお勉強したの。“れいかん”がある人は、おばけさんが見えるんだって」
「しんぶんのひとも“れいかん”があったのかしら」
「きっとそうなのよ」
「コオリたちには?」
「?」
「コオリたちには“れいかん”あるのかしら」
「わかんない。おばけさんを見たら、きっとわかるよ」
「おばけさんをみれたら、コオリたちも“れいかん”があるのね」
「うん」
「えぇい、うぜぇんだよさっきから人の耳元でぺちゃくちゃぺちゃくちゃと!!!新聞なら後でいくらでも読ませてやるからどっか行け!!!」
「はぁい」「はぁーい」
リンドウに怒られちゃった。
「どうしよう」
「なにしよう」
今日のお勉強は全部終わっちゃったの。
だからやることがないの。
こういうの、「たいくつ」っていうんだよね。
「こんぺいとうのおねえちゃん。おばけさん、さがしにいこう?」
「おばけさん探すの?」
「うん。コオリたちにも“れいかん”あるのか、たしかめるのよ」
「いいね。探しにいこう」
今日の「よてい」ができたの。
やったね。
白い二人のおべんきょう~おばけさん探すの巻~
「リンドウ。アオたちおばけさん探しに行ってくるの」
「“れいかん”あるかたしかめてくるのよ」
「あっそ。暗くならないうちに帰って来いよ(探すの面倒だから)」
「はーい。いってきまーす」「いってきまーす」
「はいはい、いってらっしゃいいってらっしゃい。………」
「…………待て。今あいつらなんつった?」
最終更新:2013年12月02日 19:26