「『始めは独りを好んでいた彼でしたが、数奇な運命によって出遭わされた相棒、
この学校に集う稀なる存在達、そして過去の過ちによって戦士としての役目を追われ、
今は小さな店を営む女性により、自身の意味を探すべく、彼の恩人である鴉に仇を返し、
相棒と共に長く険しい旅に出るのでした。これにて終劇。』
「「!!」」
(ノア、
ノルン、同時に振り向く。)
(猫、気持ち悪い笑みを浮かべながら二人を見る。)
(ノア、喋る。)
「お前、どこから入ってきた?」
「おいおいおい、そんな警戒しないでおくれよ。」
「いきなり現れ、かつ見知らぬ人物に気を許すほど、僕らは優しくありません。」
(ノア、ノルン、猫を睨む。)
(猫、悠然と笑う。)
「でも、君たちはその見知らぬ人物を打ち負かすほどの力はないんだろう。
そもそも、君たちの能力はあまり戦闘向きではない。」
「それはどうでしょうかね・・・!」
(ノルン、エバーチェンジ。アイに変化。)
(アイ、能力発動。猫を捉える。)
(猫、消失。)
(ノア、驚く。)
「消えただと!?」
「違う、君たちが存在を認知できなかっただけさ。」
「・・・どこに隠れた?」
「隠れてなどいないさ、おいらはここにいるよ。」
(猫、出入り口の上に現れる。)
「まぁ、おいらは君たちにちょっかいを出しにきたんじゃあないよ。
家から飛び出し、鬱蒼とした森へと迷い込むヘンゼルとグレーテルに、
ちょっとしたアドバイスをしにきたのさ。」
「ヘンゼルとグレーテル・・・僕らを比喩してるつもりなのですか?」
「さぁねぇ。」
「っこの・・・」
「ノア、相手のペースに呑まれては駄目です。」
(猫、ケラケラと笑う。)
「そうさ、得体の知れない敵には近付かない方が良い。とはいっても、
ホウオウグループでは自ら積極的に関わる少女もいたような気がしたがねぇ。」
「その何でも見透かしてるような態度・・・気に入らねぇな。」
「見透かしてるような、じゃあないよ。おいらはどこにでもいるし、どこにもいないからね。」
「貴方も能力者、というわけですか。」
「それは黙秘権を行使しよう。」
「・・・・・・っけ、相手にしてらんねぇ。行こうぜ、ノルン。」
「・・・そうですね、僕らにはまだやるべきことがある。」
(ノア、ノルン、屋上から出て行く。)
(猫、独り取り残される。)
「あーあー、しーらないよぉ?」
「君らが抜けようとする話は、もうすでに大きく広がっているということ。」
「そして、抜けるという意味がどれだけ大きいことか。」
「君たちは露も知らないから、おいらが警告しようと思ったのに。」
(猫、笑う。)
これにて終劇
最終更新:2011年02月28日 23:55